洗濯機が水漏れしてる!場所ごとで原因や対処の仕方が違うので解説します

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下取りガイド 川辺 あさひ

「いつもどおりに洗濯機のスタートボタンを押したはずなのに、水がたまっていなくて洗濯できていなかった」
「すぐに洗いたかったのに、汚れがシミになってしまった」

など、急に洗濯機が使えなくなってしまうと困ってしまいますよね。

まず結論からお伝えすると、洗濯機に水がたまらない原因は「洗濯機のどこかに異物が詰まっていること」と「うっかりしたミス」が9割の理由になります。

本記事ではこちらの結論を説明するために、下記について解説していきます。

  • 洗濯機の洗濯槽に水がたまらない!その原因とは?
  • 洗濯機に水がたまらないときに自分でできる対処の仕方
  • どうしても改善されないなら修理・買い替えを検討する
  • 洗濯機をより長く使うためにできる心がけ
  • ちなみに洗濯機の給水と排水の仕組みとは

洗濯機は毎日使う家電なので、使えないままだと困ってしまいますよね。

洗濯機に水がたまらなくなった原因と対処法を知りたい方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

洗濯機の洗濯槽に水がたまらない!その原因とは?

クエスチョン

前日まで洗濯できていたのに、急に洗濯機に水がたまらなくなってしまったら、「故障してしまったのではないか?」とあわてて考えてしまうものですよね。

しかし、故障を考える前に「うっかり忘れてしまっていることはないか」「排水や給水の部分に何か問題はないか」など、最初に何か原因がないか確認してみましょう。

それではよくある原因について、4つ紹介していきます。

緊急止水弁が作動してしまった

1つめは、緊急止水弁が作動していることです。

緊急止水弁とは、蛇口を開けたままホースが外れてしまった場合などに作動して、水を止めてくれる装置です。

緊急止水弁が作動していると水が止められた状態になっているため、洗濯機に水がたまらなくなります。

まずは、緊急止水弁が作動していないか確認してみましょう。

洗濯機

蛇口から洗濯機のホースを取り外してみて、白いプラスチックが出ていれば緊急止水弁が作動している状態です。

このままでは洗濯機を使用できないため、白いプラスチック部分を蛇口に押し込んで元の状態に戻してください。

緊急止水弁の戻し方は、以下のとおりです。

【緊急止水弁の戻し方】

  1. 水道の元栓を閉める
  2. 蛇口を開けて、水圧を下げる
  3. 白いプラスチックを押し込む
  4. 給水ホースを差し込む
  5. 水道の元栓を開ける

洗濯機に水がたまらない原因の中には、緊急止水弁の作動によるものが意外と多いので、まずは確認してみましょう。

そもそも洗濯機の電源が入っていない

2つめは、洗濯機の電源が入っていないことです。

洗濯機は電源が入っていないと排水モードになっているため、そのまま水を入れたとしても水がたまらないようになっています。

お風呂の残り湯を使う場合や、洗濯槽でつけ置き洗いをするときに起こりやすいミスなので、電源が入っているか確認してみましょう。

排水弁にごみや異物が詰まった

3つめは、排水弁にごみや異物が詰まって、排水弁が完全に閉まらない状態になっていることです。

排水弁は開閉することで排水の調整をしているのですが、ハンカチやヘアピン、小銭などの小さいものが詰まってしまうことがあります。

そうなると排水弁が閉まらない状態になり、洗濯槽に水をためることができません。

この症状の解決方法はシンプルで、排水弁に詰まったごみや異物を取り除くと改善できます。

洗濯機を動かすのが難しかったり、自分で直すのに自信が無い場合は、無理せず業者に依頼しましょう。

保証期間内であれば無料で対応してくれる場合もあるため、メーカーか購入した家電量販店に依頼してみてください。

水道からの給水を止めてしまっている

4つめは、水道の給水を止めてしまっていることです。

当たり前ですが、水道から水が出ていなければ洗濯機には水がたまりません。

工事や点検で水道が断水していないか、引越しや凍結防止対策などで水道の元栓を閉めたままになっていないか確認してみましょう。

給水ホースのフィルターにごみが詰まっている

5つめは、洗濯機と水道をつなぐ給水ホースのフィルター部分にごみが詰まり給水できなくなっていることです。

洗濯機

給水ホースのフィルターに不純物がたまると給水しにくくなり、洗濯機に水がたまらない原因となるので、給水フィルターも確認しましょう。

給水フィルターの掃除手順は、以下のとおりです。

【給水フィルターの掃除手順】

  1. 蛇口を閉める
  2. 洗濯機の電源を入れ、フタを閉め洗濯スタートボタンを押す
  3. 1分くらいでホースの水が抜けるので、電源を切る
  4. ナットをゆるめて、ホースを外す
  5. 給水フィルターのごみを取り除く

井戸水を使用している場合は不純物が多く、ごみがたまりやすくなっているため、給水フィルターを確認してみてください。

洗濯機に水がたまらないときに自分でできる対処の仕方

これまで洗濯機に水がたまらない原因を解説してきましたが、ここからは具体的な対処法を説明していきます。

ポイントは「ごみなどで詰まっているなら掃除して解消する」「うっかりミスがないか」の2つです。

排水弁をとにかく掃除してみる

石鹸カスや小物が詰まってしまったりと、排水弁の問題で困っている人は多いです。

洗濯機のエラーランプの種類や症状から判断して、排水に問題の原因がありそうな場合は排水弁の掃除をしてみてください。

排水弁のつまりを解消する手順は、以下のとおりです。

【排水弁のつまりの解消手順】

  1. 洗濯機のコンセントを抜く
  2. 蛇口を閉めて洗濯機内部の水抜きをする
  3. 給水ホース、排水ホースを外して水抜き
  4. ドライバーを使用して洗濯機の背面パネルを外す
  5. 洗濯機の内部から、排水ホースが接続されている部分を探す
  6. 排水弁を取り外して、異物が詰まっていないか確認し、除去
  7. 元に戻して電源を入れ、水がたまるか確認する

少し手間はかかりますが、保証期間外だったり、古い洗濯機で修理代をかけたくないというときは、できるだけ自分で作業してみましょう。

そもそも電源、洗濯機のふた、水を止めていないかチェック

もう1つの自分でできる対処法は、うっかりミスの確認です。

自分以外の誰かが洗濯機を使用していたり、いつもと違う使い方をすると、うっかりミスが起こってしまいやすくなります。

最初にチェックしてみる点は、以下のとおりです。

【チェック項目】

  1. 電源は入っているか
  2. 洗濯機のふたは閉まっているか
  3. 水道の栓は閉まっていないか

故障を疑って焦ってしまうことで、うっかりミスを見落としがちになってしまいますので、まずは落ち着いてチェックしてみましょう。

どうしても改善されないなら修理・買い替えを検討する

修理

ここまで紹介した方法を全て試してみても、症状が改善しない場合は、基本的には「修理」か「買い替え」のどちらかを選ぶことになります。

どちらかを選ぶべきかについては、状況別にまとめてみました。該当するほうを選んで、参考にしてみてください。

【修理を選ぶべき人】

  1. メーカー・購入店の保証期間内(1~5年)に該当していて、無料で修理できる
  2. 高価な洗濯機を使用していて、スペックにも満足している
  3. 修理費用が買い替え費用を大きく下回る場合

【買い替えを選ぶべき人】

  1. メーカー・購入店の保証期間外(5年以上)に該当していて、修理が有料となる
  2. 洗濯機のスペックに満足しておらず、以前から買い替えを検討していた
  3. 修理費用が買い替え費用とあまり変わらない場合

つまり優先順位としては、保証期間内で無料修理ができる場合を「修理」を選ぶ。

保証期間外で有料修理になる場合は、修理費用と買い替え費用を比較して、どちらかお得なほうを選びましょう。

それでは、買い替えと修理のどちらがお得か判断するために、それぞれの料金を比較していきます。

洗濯機の修理費用

SHARPの修理費用を参考にしたところ、洗濯機の給水関係の修理費用は17,000~35,000円になるようでした。

【ドラム式洗濯乾燥機 修理概算料金】

症状 付記 出張修理料金の目安
水道給水しない
・水道水で給水できない・給水が弱い・ドラムに水がたまらない・給水中に排水する・E表示(E01など)
電気回路部品などの交換 24,000円~35,000円(税込)

【タテ型洗濯乾燥機・全自動洗濯機 修理概算料金】

症状 付記 出張修理料金の目安
水道給水しない
・水道水で給水ができない・給水が弱い
・槽に水がたまらない・給水中に排水する
・E表示(E1/E01など)
電気回路部品などの交換 17,000円~28,000円(税込)

出典:洗濯機 出張修理概算料金|SHARP

洗濯機のメーカー保証期間は、基本的に1年間。購入時に保証延長料金を支払えば、最大5年間まで延ばすことができます。

他にも、家電量販店でも独自に保証をつけている場合もあるため、メーカー・購入した家電量販店の保証期間内に該当しているのであれば、まずは無料修理を検討してみましょう。

保証期間外に該当するのであれば、上記の表に記載されている修理料金がかかります。

あくまで目安になるので、より修理料金について詳しく知りたい場合は「洗濯機の故障状況」と「型番」をメモして、メーカーや販売店に問い合わせてみてください。

洗濯機の買い替え・処分を検討する

修理費用が高額になっていたり、元々使用していた洗濯機のスペックに満足していなかった場合は、買い替え相場と比較して検討してみましょう。

洗濯機の世帯人数別の売れ筋価格帯は、以下のとおりです。

  • 1~2人暮らし:3万~12万円
  • 3~4人暮らし:5万~20万円
  • 5人以上:5万~39万円

上記の表と修理費用を照らしあわせてみて、修理するか買い替えするかの判断をしてみてください。

買い替えをする場合の注意点として、壊れている洗濯機を廃棄するときには、5,280~8,300円の処分費用が必要になってきます。

処分費用も高額になっていますので、修理してから下取りや買取してもらうことも選択肢の1つとして考えてみてください。

洗濯機の処分については以下の記事で詳しく解説しています。

洗濯機を処分する7つの方法と注意すべき点を徹底解説!

洗濯機をより長く使うためにできる心がけ

時間

洗濯機は高価なものであるため、できるだけ長く使用していきたいものですよね。

「洗濯機に水がたまらない!」といったトラブルに今後あわないようにするためにも、これから解説する項目を意識するようにしてみてください。

掃除を定期的におこなう

まず1つめは、定期的な掃除をおこなうことです。

掃除しておきたい部分は、以下のとおりです。

  1. 洗濯機の使用後は必ず、糸くずフィルターを掃除する
  2. ドラム式の場合は、排水フィルターの掃除(週に1度)、乾燥機を使ったら乾燥フィルターの手入れ
  3. 洗濯槽の隙間の汚れは柔らかい布で拭き取る
  4. 洗剤投入口も定期的に手入れ
  5. 月に一度は塩素系漂白剤を使用して洗濯槽のクリーニング

以上のことを意識すると、排水の詰まりの原因を取り除くことができたり、故障の原因となるカビの繁殖を防ぐことができるため、定期的にメンテナンスしましょう。

洗濯物の量をセーブする

2つめは、洗濯物の量をセーブすることです。

洗濯物を詰め込みすぎたまま洗濯をすると、モーターに負担がかかってしまい、故障の原因になってしまいます。

洗濯物が多い場合は、無理せず2回に分けて洗濯するようにしましょう。

使い終わったら蛇口を閉める

3つめは、洗濯機を使い終わったら蛇口を閉めることです。

蛇口を開けっ放しにしておくと、常に水が流れている状態になるため、洗濯機に長時間負荷をかけ続けることになります。

洗濯機への負荷を減らすため、使い終わったら蛇口を閉めるようにしましょう。

ちなみに洗濯機の給水と排水の仕組みとは

洗濯物

最後に、洗濯機の給水と排水の仕組みについて解説していきます。

こちらの仕組みについて理解しておけば、未然にトラブルを防げますし、突然のことにもある程度対処することができるようになります。

そのため、簡単な仕組みだけでも理解しておきましょう。

洗濯機の給水と排水の仕組みは、以下のとおりです。

●給水の仕組み

蛇口から給水するために「電磁弁」と呼ばれるパーツが開閉することで、自動で給水の量を決めてコントロールしている。

そのため、蛇口を閉めていないとここに常に水圧がかかっていることになり、水がたまらない原因になる。

●排水の仕組み

洗濯が終わったタイミングで、自動的に「排水弁」から排水されていく。

排水されていく中で「排水トラップ(※)」と呼ばれるパーツを通るのだが、ここにごみや髪の毛などの不純物がたまり、詰まりの原因となる。

※下記参照。排水ホースと地面の接続部分に設置されているパーツになります。

出典:カクダイ 洗濯機用 排水トラップ におい防止 床直接取り付け 呼50VP・VU管兼用 樹脂プレートカバー付 426-021-50|Amazon

これらの仕組みを考えてみると、先ほど解説したお手入れ方法の「定期的な掃除」「洗濯物の量をセーブ」「蛇口を閉める」が有効であることが分かりますね。

まとめ

今回は洗濯機に水がたまらない原因と対処法、故障したときの対応について紹介させていただきました。

最後にもう一度本記事の内容をまとめておきます。

  • 洗濯機に水がたまらない原因は、「洗濯機のどこかに異物が詰まっていること」と「うっかりしたミス」
  • 自分でできる対処法は、「排水弁の掃除」「電源の確認」「ふたが閉まっているか」「水は止まっていないか」が有効になる
  • 故障した場合は、修理か買い替えのどちらかを検討する
  • 修理は、保証期間内である場合。もしくは、買い替えよりも修理費用のほうが安くなる場合の人におすすめ
  • 買い替えは、保証期間外である場合。修理よりも買い替え費用のほうが安くなる場合の人におすすめ
  • 長く使うためには、「定期的な掃除」「洗濯物の量を減らす」「蛇口はこまめに閉める」を気をつける

洗濯機は毎日使用する家電で、生活に必要不可欠なものですが、修理費用も製品の費用も高く、簡単に買い替えられないものです。

本記事の内容を参考に、洗濯機に水がたまらなくなってしまった原因を解決してみてください。

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