最近はドラム式洗濯機を利用する方も増えていますが、洗浄力の高さから縦型洗濯機を選ぶ根強いファンもいます。
現在のところ、乾燥能力についてはドラム式に軍配が上がります。しかし、補助的な乾燥機能であれば縦型洗濯機の乾燥機つきを選ぶのも一案です。
洗濯物を毎回パリッと干したいという方には乾燥機能は必要ないでしょう。
今回は、縦型洗濯機の選び方のポイントや便利な機能、乾燥機能ありなし別のおすすめ3モデルずつを紹介しています。
自分に合う縦型洗濯機を探している方は、ぜひ参考にしてください。
縦型洗濯機のメリットとデメリット
縦型洗濯機を選ぶメリットやデメリットについて確認しておきましょう。
縦型洗濯機のよい面は多くありますが、悪い面も理解しておけば、購入後も後悔することがありません。
メリット
縦型洗濯機は、ドラム式と比べると以下の点がメリットとなります。
- 洗浄力が高い
- 生地が傷みにくい
- 値段が安い
- 途中で洗濯物を追加できる
しっかりと水を使って洗浄するため洗浄力は高く、スポーツなどの汗や泥汚れが多い場合は、縦型洗濯機のほうがおすすめです。
また、ドラム式と比べると10万円程度安い価格帯となっています。
デメリット
デメリットは以下のとおりです。
- 乾燥機能はシワになりやすい
- 節水、節電できない
乾燥機能については、庫内で洗濯物を回して乾燥するドラム式のほうがしっかりと乾きます。
また、パナソニックの公式サイトによると、12kgの洗濯機で比較した場合、水道代、電気代とも高くなっています。縦型洗濯機は節約には向きません。
ドラム式洗濯機 |
縦型洗濯機 |
|
一回あたりの水道代 |
約22円 |
約40円 |
一回あたりの電気代 |
約2.2円 |
約3.1円 |
参考:ドラム式と縦型 電気代・水道代の違い | 洗濯乾燥機の賢い選び方
縦型洗濯機の選び方
縦型洗濯機の選び方をご紹介します。
洗濯物の量と頻度で容量を考える
縦型洗濯機は、最小4.5kgから最大16kgとさまざまな容量のものが販売されています。
家庭の人数や洗濯頻度により、以下の容量を推奨していることが多いようです。
- 4.5〜6kg:1〜2人で日々の洗濯量が少ないか、3、4人分を数回に分けて洗う
- 7〜9kg:3〜4人で家族全員の衣類を一度に洗うことが多い
- 10kg以上:5人以上の大家族で大量の洗濯をする
ただし、個々の生活スタイルによって容量は異なります。
たとえば、スポーツを頻繁におこなう家庭や小さな子どもがいる家庭などは、洗濯頻度が高くなるため少し大きめの容量を選ぶと便利です。
布団を自宅で洗濯したい場合は10kg以上の大容量モデルが適しています。
設置場所や搬入を考えたサイズ感
縦型洗濯機のサイズは、以下の2つのポイントを考慮して選びましょう。
搬入経路
洗濯機を家に運び入れる際、扉や通路、階段の幅が十分にあるかを確認しましょう。
エレベーターのサイズも重要なチェックポイントです。
洗濯機が届いても玄関から搬入できない場合は、ドアを外すなどの余計な手間がかかったり、つり下げてベランダから入れるために別途搬入費がかかることもあります。
洗濯機のサイズだけでなく、包装材を含めた全体のサイズを確認し、事前に搬入経路の寸法を測っておくと安心です。
設置場所のスペース
設置場所の高さ、幅、奥行きを正確に測定しておきましょう。
縦型洗濯機は一般的に、幅は55〜60cm、奥行きは55〜60cm、高さは85〜105cm程度です。
しかし、最近では商品によってはこれらの寸法を超える場合もあります。
また、洗濯機の上部に何も設置しない場合でも、洗濯物を出し入れする際のスペースや洗濯機の後ろにある配管やコードの取り回しなども考慮しておかないと、使い勝手が悪くなることもあります。
仕様書で適切なスペースを確保できるか確認しておきましょう。
自宅の壁やご近所を考えた静音性
集合住宅の場合は、洗濯機の静音性も大切なポイントです。
夜間に洗濯をすることが多い、または赤ちゃんがいるご家庭では大きな音がする洗濯機は避けたほうがよいでしょう。
洗濯機の音は、洗濯・脱水時の運転音は、説明書の騒音レベルで確認できます。一般的に30〜40dBであれば深夜でも許容できる範囲の騒音といわれています。
縦型洗濯機の便利機能
ここでは、縦型洗濯機の便利機能についてご紹介します。
乾燥機能
メーカーごとにそれぞれ独自の乾燥機能が備わっています。
たとえば、パナソニックのヒーター式乾燥機能では、水冷・除湿タイプと排気タイプがあります。
水冷・除湿タイプは周囲は暑くなりにくいです。しかし、冷却水を使うため水道代が必要です。
排気タイプは、冷却水を使わず乾燥するので水道代が節約できますが、周囲が暑くなりやすくなるというデメリットがあります。
また、乾燥機能で風乾燥という機能が安価な洗濯機に標準でついています。
風乾燥機能は、洗濯機が脱水の際に生じる風を利用して、衣類の水分を飛ばす機能です。
ただし、この機能だけでは洗濯物を完全に乾かすことはできません。「あると便利だが必須ではない」程度の機能です。
洗剤自動投入機能
洗剤自動投入機能は、1ヶ月分程度の洗剤や柔軟剤を事前にタンクに入れておくだけで、適量が自動で投入される機能です。
毎回洗剤の量を計る手間がなく便利で、今後はこのタイプの洗濯機が増えるのではないかといわれています。
ただし、自動投入できるのは液体の洗剤・柔軟剤のみです。漂白剤や粉末洗剤、香りカプセル入りの柔軟剤は使えません。
また、最近では自動投入機能に対応した専用の洗剤も販売されています。
専用洗剤は洗浄力が強化されていたり泡立ちが少なかったりと、洗剤自動投入機能で使いやすい仕様です。
価格は一般的な洗剤よりもやや高めに設定されています。
温水・温風機能
温水機能は、洗濯機が内蔵したヒーターで洗浄水を温める機能です。
多くの洗濯機で15度、30度、40度、60度など複数の温度設定が可能で、衣類の種類や汚れ具合に応じて適切な温度を選べます。
温水にすることで、油汚れや汗の染みなどがより効果的に落ち洗浄力がアップします。
ただし、熱に弱い衣類では傷めたり縮んだりするため、服についているタグの温度表示を確認して使用しましょう。
縦型洗濯機の乾燥ありおすすめ6種
乾燥機能のある縦型洗濯機とない縦型洗濯機を3つずつ紹介しています。
ライフスタイルにピッタリな洗濯機選びの参考にしてください。
乾燥機能付き縦型洗濯機おすすめ3種です
1.シャープ タテ型 洗濯乾燥機 ES-TX6G
出典::ES-TX6G|洗濯機:シャープ
ES-TX6Gの特長はステンレス穴なし槽を採用していることです。
穴がないので、カビや汚れが層内への侵入せず、常に清潔な環境を保てます。
洗濯後の衣類に残る可能性がある微細なカビや汚れに悩むことなく、安心してお洗濯ができます。
さらに、洗濯槽と外層との間の無駄な空間がないため節水性もあり環境にも優しい縦型洗濯機です。
2.東芝 ZABOON AW-8VM2
ZABOONは、高い洗浄力と抗菌性能を兼ね備えた「抗菌メガシャワー洗浄」が特長。Ag+抗菌水が繊維の隅々まで浸透し、洗濯物を清潔に保ちます。
また、温風を利用した「温あったか抗菌メガシャワー洗浄」が、皮脂汚れによる黄ばみを防ぎ、白物の衣類も長期間キレイに保てます。
さらに、低振動・低騒音設計により、洗濯時の騒音を大幅に削減します。騒音を気にせず深夜や早朝でも自由に洗濯できるのは集合住宅にお住まいの方には大きなメリットです。
3.日立 ビートウォッシュ BW-DX100H
ビートウォッシュは洗剤の種類や衣量を自動検知し、それぞれに適した洗浄を行います。
また、「ビートウィング」技術と大流量の「ナイアガラシャワー」により、ムラなくきれいに洗えると評価が高いようです。
さらに、温水洗浄機能が黄ばみやニオイを抑え部屋干しの臭いも防いでくれます。
洗剤の残留を防ぐ「ナイアガラすすぎ」機能もあり、肌の弱い赤ちゃんやアレルギーのある方にも安心です。
縦型洗濯機の乾燥なしのおすすめ3種
乾燥機能なしの縦型洗濯機3種をご紹介します。
1.ビートウォッシュ BW-V80H
ビートウォッシュは、「ナイアガラ ビート洗浄」では高濃度洗剤液と大流量シャワーを利用し、しっかりとした洗浄を実現。
「AIお洗濯」機能が布量や水高度、水温などを検知し、最適な洗い方と時間を自動調整してくれます。
また、温水洗浄機能により黄ばみやニオイも抑え部屋干しの臭いも防ぎ、「ナイアガラすすぎ」機能で洗剤の残留も防いでくれます。
ビートウォッシュは、家事に時間をかけられない方や部屋干しを頻繁におこなう方におすすめです。
2.パナソニック インバーター全自動洗濯機 NA-FA8K1
出典::インバーター全自動洗濯機 NA-FA8K1 | 商品一覧 | 洗濯機・衣類乾燥機 | Panasonic
NA-FA8K1には、液体洗剤と柔軟剤の適量を自動で投入する機能があるため、洗剤の計量が必要なく洗剤の入れ過ぎも防げるため、手間なく経済的に使えます。
「スゴ落ち泡洗浄&パワフル立体水流」機能により、濃密な泡が衣類全体に浸透し、皮脂汚れから泥汚れまで強力に落としてくれます。
また「次亜除菌」コースは、洗剤と専用の錠剤を使用してタオルや衣類のニオイの原因菌をわずか約60分で除菌可能です。
手間なく効率的に洗濯を行いたい方、洗濯物の清潔さを保ちたい方に最適な洗濯機です。
3.アイリスオーヤマ 全自動洗濯機 AW-T504
出典::縦型全自動洗濯機 10kg インバーター wiFiモデル KAW-100C
アイリスのKAW-100Cは、スマートフォンとWi-Fiを利用した洗濯機を遠隔操作可能です。
予約運転機能により、帰宅時間を見計らって外出先から洗濯をスタートできます。
また、洗剤や柔軟剤の適量を自動で投入する機能があり、計量の手間を省き、過剰な使用を防げます。
さらに、洗剤の自動補充通知機能があり、洗剤が少なくなったらスマートフォンに通知を送ってくれて便利です。
時間を効率的に活用したい忙しい方におすすめの洗濯機です。
まとめ
本記事では、縦型洗濯機の選び方のポイントや便利な機能、乾燥機能の有無により異なる6つの縦型洗濯機をご紹介しました。
記事のポイントをまとめます。
- 洗浄力は縦型洗濯機、乾燥性能はドラム式のほうが高い
- 縦型洗濯機は節水、節電になる
- 縦型洗濯機を選ぶときは「容量」「サイズ(搬入経路、設置スペース)」「静音性」をチェックする
- 洗剤の自動投入機能や温水機能が便利
それぞれのご家庭で必要な洗濯機は異なります。
家族の人数やどのような洗濯物が多いのかで、必要な洗濯機を選びましょう。
古い洗濯機を捨てるには、リサイクル料金3,740円がかかります。比較的新しい年式のものであれば買取してもらえることがあるため、一度査定してみてもよいかもしれません。
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