ロードバイクのタイヤ交換にかかる値段は?交換目安と自分でする方法

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下取りガイド Admin

ロードバイクのタイヤはタイヤの劣化やタイヤのアップグレード、パンクなど、さまざまなタイミングで交換します。

しかし、走行性能に優れたロードバイクのタイヤは、比較的高額です。ロードバイクに乗れば乗るほど、交換頻度も高くなることもあり、交換費用を節約したいと思っている人もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、ロードバイクのタイヤ交換について解説します。自分でタイヤを交換する方法や交換するタイミング、交換にかかる値段などを紹介するので、ぜひ参考にしてください。

自分でタイヤを交換する方法

まず自分でロードバイクのタイヤを交換する方法を紹介します。

  • タイヤの種類とサイズの見方
  • タイヤの交換に必要な道具
  • タイヤ交換の手順

をそれぞれ解説するので、ぜひ参考にしてください。

タイヤの種類とサイズの見方

ロードバイクのタイプは「クリンチャー」「チューブレス」「チューブラー」の3種類に分かれます。

それぞれの特徴は以下のとおりです。

種類

特徴

クリンチャー

・タイヤの内側にチューブが入った、一般的なタイプ
・安価で種類も多く、購入しやすい
・パンクの際に対応しやすい

チューブレス

・タイヤの内側にチューブが入っていないタイプ
・走行性能が高く、構造上パンクしにくい

チューブラー

・チューブと一体化したタイヤを接着剤などでホイールに貼り付けるタイプ
・走行性能が高く、構造上パンクしにくい
・レースで使用されることが多い

次にサイズについてですが、タイヤのサイズ表記は、「WO(Wired On)規格」と「HE(Hooked Edge)規格」「ETRTO(エトルト)」の大きく3つに分かれます。

それぞれの特徴は以下のとおりです。

規格

特徴

WO規格

・ロードバイクやシティサイクルで採用されている規格
・表記方法にはインチやミリメートルを使用
・前の数字がタイヤの外周、後ろの数字がタイヤの幅を表す
・表記例:インチ 26×11/2、ミリメートル 700×25C

HE規格

・マウンテンバイクや子ども用自転車に採用されている規格
・放棄方法はインチを使用
・前の数字がタイヤの外周、後ろの数字がタイヤの幅を表す
・表記例:26×11.5(タイヤ幅1インチ未満は分数ではなく小数点で表記)

ETRTO

・乱立した規格の
・WO規格・HE規格の横に併記
・太さ、ビード径の順にミリメートルで表記
・表記例:25-622

ロードバイクについては、WO規格で表記されていることがほとんどです。

タイヤのサイズはタイヤの側面で確認できます。規格を確認して、同じサイズのタイヤをご購入ください。

なお、ロードバイクで一般的なタイヤは、WO規格でタイヤ外径700mm、タイヤ幅23mmです。

タイヤ交換に必要な道具

タイヤ交換に必要な道具は以下の4つです。

  • タイヤレバー
  • 空気入れ
  • タイヤペンチ
  • 手袋(軍手・ゴム手袋など)

    タイヤレバーは、ホイールからタイヤを外すのに使用します。素手で外すこともできますが、タイヤレバーを使用するほうがスムーズです。

    次に空気入れですが、タイヤ交換後の空気入れに使用します。適量の空気を入れるために、エアゲージ付きの空気入れを選ぶのがおすすめです。

    タイヤペンチについては、力に自信がない方がタイヤをはめる作業で役立ちます。タイヤをはめる最後の最後は非常に硬く、かなりの力が必要です。タイヤレバーでもはめられますが、折れる不安があり、チューブを巻き込んで傷つけるおそれもあります。タイヤペンチがあると楽で安全にタイヤをはめられます。

    タイヤ交換の際には、手が汚れるため、気になる方は軍手やゴム手袋などを用意しておくのもおすすめです。

    タイヤ交換の手順を解説

    ここからはロードバイクのタイヤ交換の手順を紹介します。

    交換手順は次のとおりです。

    1. ホイールを外す
    2. チューブから空気を抜く
    3. タイヤをホイールから外す
    4. 新しいタイヤをホイールにはめる
    5. タイヤに空気を入れて、フレームに取り付ける

      なお、以下ではロードバイクで一般的なクリンチャータイヤとキャリパーブレーキとして解説します。

      1.ホイールを外す

      まず交換するホイールをフレームから外します。

      最初にブレーキの左側にあるレバーを上げます。レバーを上げるとホイール両サイドの幅が広がり、ホイールを簡単に外すことが可能です。

      次にホイール中央にあるクイックリリースを解除して、ホイールを外します。

      前輪でも後輪でも、基本的な外し方は同じです。後輪の場合は、リアディレイラーを後方に倒すとホイールが外れやすくなります。

      2.チューブの空気を全部抜く

      バルブを開けてチューブに入っている空気をすべて抜きます。

      タイヤに空気が入っていると、タイヤがきつくなって、ホイールからタイヤやチューブが外れないからです。

      空気を抜く際には、バルブの先端を反時計回りに回して緩め、先端部分を上から押すと空気が抜けていきます。

      3.タイヤをホイールから外す

      空気が全て抜けたら、タイヤをホイールから外していきます。

      空気が抜けるとホイールとリムの間にすき間ができるので、タイヤレバーを引っ掛け、テコの原理で倒すと、ビードがリムから離れます。タイヤレバーを差し込むのは、バルブの反対側から始めるのがおすすめです。

      次に2本目のタイヤレバーを1本目と同様に差し込みます。すると、ビードがさらに離れるので、そのまま2本目のタイヤレバーを、タイヤを回しながら滑らせると、タイヤの片側が1周外れます。

      タイヤレバーを深くはさみすぎると、タイヤの中にあるチューブを巻き込み、穴を開けてしまうことがあるため、ご注意ください。

      タイヤ片側が一周外れたら、内側にあるチューブを取り出します。チューブはバルブの横から外しはじめ、最後にバルブを抜き取るという順でやるとスムーズです。

      チューブを外したら、手でタイヤを完全に外します。

      4.新しいタイヤをホイールにはめる

      交換用の新しいタイヤを外周に沿ってはめていきます。タイヤの側面にはタイヤの進行方向を表す矢印が小さく描かれているので、矢印と進行方向が同じになるようにタイヤをはめてください。

      タイヤの片側をはめたら、次にチューブを入れていきます。チューブを入れる前に少し空気を入れておくと、チューブをタイヤの中に入れる際にねじれることを防げるので、入れやすくなります。

      チューブを入れる際には、バルブを差し込んでから、周りをタイヤとリムの間に入れていく、という順でおこなうとスムーズです。

      チューブがすべて入ったら、最後にタイヤのはまっていない側をはめていきます。チューブが挟まっていないか、確認しながらはめてください。はめる際には、バルブの位置から反対側に向かってはめていくのがおすすめです。

      最後の方になると、タイヤが硬くなってしまい、はめるのに力が必要になります。手の力で入れるのが難しい場合は、タイヤペンチを使うと、力が弱い方でもスムーズにはめることが可能です。

      タイヤレバーを使って押し込むこともできます。タイヤレバーを使う際には、レバーにチューブを挟んでしまわないようにご注意ください。

      5.タイヤに空気を入れて、フレームに取り付ける

      タイヤをはめたら、チューブに空気を入れます。

      空気を入れる前に、タイヤとホイールの間にチューブが挟まっていないか、1周確認してからチューブに空気を入れてください。

      適正な空気圧まで空気を入れたら、バルブを締め、ホイールをフレームに取り付けて、タイヤ交換完了です。

      タイヤ交換するべきサインとタイミング

      ここからは、ロードバイクのタイヤ交換をいつ行えばいいのか紹介します。

      目安となるタイヤ交換するべきサインとタイミングは以下のとおりです。

      • 走行距離や使用頻度で判断する
      • タイヤの状態で判断する
      • 使用感で判断する

      それぞれ詳しく解説します。

      走行距離や使用頻度で判断する

      走行距離や使用頻度は、タイヤ交換のタイミングを判断するのに重要な基準です。

      走行距離でタイヤ交換のタイミングを判断する場合、「3,000~5,000km」が目安。「3,000〜5,000km」は一般的に言われているロードバイクのタイヤの寿命です。

      走行距離が年間5,000kmの人は年に1回、10,000kmの人は年に2〜3回交換するといいでしょう。

      また、普段ロードバイクに載っていない場合でも、3年を目安に交換するのがおすすめです。

      走っていなくても、タイヤのようなゴム製品は製造後に柔軟性が徐々に失われていくうえ、湿気や乾燥、紫外線などの影響を受けて徐々に劣化していきます。

      普段使っていないからといって、古いタイヤを交換せずにいると、いざ乗車した際にいきなりパンクしてしまうことがあるのでご注意ください。

      タイヤの状態で判断する

      タイヤの状態も重要な基準です。

      タイヤの表面には溝や凹凸があります。溝や凹凸がすり減って、表面が平らになっている場合は交換時期です。タイヤのグリップ力が衰え、滑りやすくなっているので、早めに交換しないと事故の危険があります。

      また、全体的にひび割れがある場合も交換時期です。ひび割れが発生するのは、経年劣化で弾力性が衰えているから。

      特にタイヤの接地面にひび割れがあるタイヤは、パンクしやすくなっているため、早めの交換がおすすめです。

      使用感で判断する

      自分の使用感で判断するのもおすすめ。

      ロードバイクを思いとおりに制御できないと感じた場合は、早めにタイヤ交換をするべきです。タイヤの劣化により、タイヤが十分に性能を発揮できていない可能性があるため、タイヤの状態をよくチェックしてみましょう。

      思いどおりに制御できていないのにそのまま乗り続けていると、事故の危険性があるので、早めに交換してください。

      ロードバイクのタイヤ交換にかかる値段の目安は?

      ここからはロードバイクのタイヤ交換にかかる値段の目安を

      • お店にタイヤ交換を依頼する場合
      • 自分でタイヤ交換する場合

        に分けて紹介します。

        お店にタイヤ交換を依頼する場合

        お店にタイヤ交換を依頼する場合、基本的にはタイヤとチューブの値段と工賃が必要です。タイヤとチューブを持ち込む場合、工賃のみでも依頼できます。

        タイヤ交換の工賃の相場は2,000円程度です。ロードバイクのタイヤは、シティサイクルと比べてタイヤが外しやすいため、工賃の値段が低めに設定されています。

        タイヤの種類がチューブラータイヤまたはチューブレスタイヤの場合、特殊作業工賃が別途必要になる場合があります。

        ショップによって値段設定が異なるため、事前に確認しておくのがおすすめです。また、タイヤとチューブを持ち込みたい場合、お店が持ち込みOKかどうかもご確認ください。

        自分でタイヤを交換する場合

        自分でタイヤ交換をする場合、必要なのはタイヤとチューブの値段のみ。費用を抑えてタイヤ交換が可能です。工具を持っていない場合は、プラスで工具の値段がかかります。

        自分でタイヤ交換ができると、この先も安くタイヤ交換できますし、出先でパンクしても落ち着いて対処できるようになるので、チャレンジしてみるのがおすすめです。

        ただし、自分でタイヤ交換する場合、タイヤ交換の際に自分でチューブに穴をあけてしまうことがあります。

        かえって費用がかかってしまう可能性があるため、自分でタイヤ交換する際には、チューブに穴を開けないように注意して行ってください。

        まとめ

        ロードバイクのタイヤ交換について紹介しました。

        タイヤ交換と聞くと難しい印象があるかもしれませんが、ロードバイクのタイヤ交換は、それほど難しくありません。お店に依頼しなくても自分で交換可能です。

        自分でタイヤ交換できるようになると、この先の交換費用を抑えられるうえ、出先でパンクしても落ち着いて対処できるようになります。

        この先もロードバイクに長く乗っていくなら、この記事を参考にして、タイヤ交換に挑戦してみてください。

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