「最近電源がよく落ちるけど、これって故障かな」
「明らかに調子がおかしいけど、まだまだPS4で遊びたいのにどうしよう」
PS4は今なお、高いパフォーマンスと圧倒的なコンテンツの量で世界中に熱狂的なファンがいます。しかし、高度な「精密機械」である分デリケートで、ちょっとしたことで故障する可能性があります。
もし、あなたのPS4に次のような症状が出ている場合、何らかの不具合が起きていると考えられるでしょう。
不具合が起きているパソコンの症状
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このような症状は、放置しておくと本格的な故障となって、突然データがすべて消去してしまうなど、取り返しのつかない事態に発展してしまうかもしれません。
しかし、今すぐに自分でできる対処法をしり、実践することで、改善する可能性が高くなります。
そこでこの記事では、
・故障かなと思った時にとるべき対処法8つ
で、PS4で起こっている不具合別に、簡単に実践できる方法を解説しています。
しかし、それでも不具合が続く場合や、明らかな故障だった場合のために、後半では、
- 今すぐ修理に出すべきPS4の故障の症状
- 修理に出すか買い替えをするかの判断基準
- 修理に出す時のポイント
- 下取りでお得に買い替えする方法
を解説していきます。
この記事を最後まで読めば、PS4が故障しているかどうかの判断や、故障している場合にはどうすればいいのか、最適な対策が取れるようになるはずです。
いつまでもPS4で高いゲームパフォーマンスを楽しむために、ぜひ参考にしてください。
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1.【不具合別】PS4の故障かなと思った時にとるべき対処法8つ
PS4の不具合は早めに対処することで治る可能性が高くなります。
この章では「どの不具合にも共通ですべき2つの対処法」と、今起きている不具合別に原因と対処法を解説しています。
PS4の不具合はいろいろな要因が絡み合っている場合もありますが、一つ一つ対処していくことで意外な原因が見つかる場合もあります。
あなたの症状にあった対処法をすぐに実践してくださいね。
1-1. どの不具合にも共通でするべき2つの対処法
PS4の不具合に共通する大きな原因の1つに「ホコリ」があります。
ホコリは次のような不具合を引き起こします。
ホコリが原因となる不具合の例
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PS4のゲーム中は高度なグラフィックや大量のデータ処理を行っているため、内部の電子機器が熱を持ちやすくなります。
そのため、吸気口から空気を取り込み、内蔵している冷却ファンで本体の後ろの排気孔から熱を逃しています。
この通風孔がホコリで塞がれてしまうと、空気の出入りができず、冷却ファンがフル稼働したり、本体が熱を持ったままになったります。
さらに、ホコリの溜まった空気を吸い込むことで、ホコリが内部に蓄積して不具合の原因となるのです。
このような最悪な事態を回避するために、
- 通風孔のホコリをとる
- 本体の設置場所を変えてみる
ことが重要になります。
それぞれの対策を行うことで、PS4の動作環境がぐっと改善されますので、ぜひ試してみてください。
1-1-1.通風孔のホコリをとる
まずは、空気の通り道であるの通風孔のホコリを取り除きましょう。
通風孔は2種類あり、空気を取り込む吸気口と熱を逃す排気口があります。
- 吸気口は、PS4本体の横にある溝と、前面のUSBポートの横の穴
- 排気口は、本体の後ろ側
具体的には次のように行います。
ホコリの取り方 ①掃除機の隙間ノズルやブラシなどを使って丁寧にホコリを取り除く。
②溝など細かい場所のホコリは、精密機械用の小さくて細いノズルや、綿棒、静電気除去ブラシなどを使う。 |
PS4専用のホコリフィルターも市販されていますが、かえって通気が悪くなり、ファンの音が大きくなることもあります。
また、パソコン掃除用のエアダスターは、ホコリをさらに奥へ押しやる可能性がありますので注意が必要です。
このように、通風孔のホコリを定期的に取るだけでも、冷却ファンの負担が減り、本体の熱が逃げやすくなります。
1-1-2.本体の設置場所を変える
PS4の本体を床に直置きしていませんか。
本体の設置場所も、PS4の動作に大きく影響します。
実は、部屋のホコリは床から30㎝の高の高さが一番多いとされています(ハウスダストゾーン)。
さらにベッドや布団がある部屋だと、常にホコリが舞っている状況で、内部までホコリが侵入しやすくなります。
ですから、少なくとも床から30㎝以上の台などに設置すると、物理的にホコリが溜まる場所が少なくなり、さらに風通しもよくなって湿気対策にもなります。
また、PS4に限らず、HDDが最も良いパフォーマンスを出す温度は20℃前後だと言われています。
特に夏場などは室温の高さにも影響されるので、できるだけ熱がこもらないような対策も必要でしょう。
たとえば、横置きよりは縦置きの方が、床との設置面積が減って放熱効果が期待できるようです。
できるだけ壁から離して設置することも重要です。
PS4の設置場所を変える ◯床から30㎝以上の台などに設置する。 ◯本体を壁から10㎝以上離して設置する。 ◯本体の周りに物を置かない。 ◯縦置きスタンドを利用し、縦置きに設置してみる。 ◯直射日光が当たる場所や密閉している所に設置しない。 |
このように、ホコリ対策や設置場所を工夫することで、通気性がよくなり、本体に熱がこもりにくくなります。不具合の改善にも大きく影響するので、まずは、PS4が最適に作動する環境を作りましょう。
1-2.電源がたびたび落ちる場合の対処法
電源がたびたび落ちる場合、考えられる原因は、機器とコード類の「接触不良」と「電圧の低さ」です。どちらも、電気の供給が不安定になることで、電源が落ちてしまうのです。
まずは電気や電圧に問題がないか調べ、改善しない場合は、「セーフモード」を試します。
それでも電源が落ちる場合は、PS4を出荷段階の状態に戻す「初期化」を行います。
まずは、簡単に調べられるコード類の確認から行いましょう。
1-2-1. コード類の接触不良を確かめる
使っているコードの接触や相性によって電気の供給が不安定になり、PS4の電源が落ちる場合があります。
コード類の確認は次のように行いましょう。
コード類の確認 ①PS4本体の電源を切り、電源コードや接続コードをすべて抜く。 ・コードに損傷がないか、何かの下敷きになっていないか確認する。 ②10分程度待ってからコードを接続する。 ・本体の熱や静電気などの影響を最小限にするため、長めに待った方がよい。 ③改善しない場合は、別のコードやHDMIケーブルなどを試してみる。 |
コード類に異常がない場合、タコ足配線になっていないか確認します。
1-2-2.タコ足配線になっていないか確認する
1つのコンセント口に複数のコンセントがささっている、いわゆるタコ足配線をしていると、規定の消費電力をオーバーしてしまい、電気の供給が不安定になったり電圧が落ちる可能性があります。
コンセントの電気容量は通常1箇所につき「合計1500Wまで」となっており、PS4の消費電力は「最大250W」なので、普通に使用していると問題ありません。
しかし、複数口のある電源タップなどを使用していると、知らない間に複数の電化製品を使って1500Wをオーバーしてしまうことがあるのです。
タコ足配線の確認 ①本体の電源ケーブルがタコ足配線でつながっていないか確認する。 ②タコ足配線になっている場合は、コンセント口に直接PS4の電源コードをさす。 |
コンセント口にPS4の電源コードを直接さしても、不具合が改善しない場合は「家の電圧」に問題がある可能性があります。
1-2-3.家の電圧の確認をする
PS4をプレイ中に電子レンジやドライヤーを使用していると、家中の電圧が一時的に下がり電源が落ちることがあります。※電子レンジやドライヤーは1000Wから1500Wの電力が消費されます。
さらに、家の分電盤(ブレーカー)の契約アンペアが低い場合、エアコンをかけているだけでも電気の供給が不安定になることがあります。
PS4だけではなく、他の電気製品も不安定な場合は、家の契約アンペアを調べて、変更することも検討しましょう。
家の契約アンペアを確認 ①検針票に記入されている契約アンペアを確認する。 ※月に1度ポストの中に入っているか、電力会社によってはwebで確認できる。 ②契約アンペアを変更したい場合は、管轄の電力会社に相談する。 |
上記のように、電気系統を調べてみても改善しない場合は、本体の機能に何らかのトラブルが発生している可能性があります。そういう場合はセーフモードで改善するケースがあります。
1-2-4. セーフモードを試す
セーフモードとは、本体に何らかの不具合が生じた時に診断や修復を行える起動モードで、基本的な機能だけを使用してPS4を起動させることができます。
セーフモードで「データーベースの再構築」を選択することで、データーベース上の不具合の原因やその削除などが行われます。問題が解決したら再起動が行われますので、通常通りにプレイできるか確認しましょう。
セーフモードでデータベースの再構築を行う方法 ①本体の電源を切る。 ②本体の電源ボタンを7秒以上長押しする。 ③「ピッ」という音が2回鳴ったら手を離す。 ④起動したらコントローラーのPSボタンを押す。 ・コントローラーはワイヤレス接続はできないので、必ずUSBで接続する。 ⑤セーフモード画面が表示されたら、「5.データーベースを再構築する」を選択する。 ・再構築する前に「2.解像度を変更する」を選び、「480p」に下げておくと処理が早くなる可能性がある。 |
なお、再構築してもデータは消えませんので安心して行ってください。
セーフモードでPS4の再構築を行っても改善しない場合、初期化を行うことになります。
1-2-5. PS4を初期化する
初期化を行うと本体が購入時の状態に戻り、不具合の箇所も削除される可能性があります。
ただし、データがすべて消えてしまうので最終手段だと考えてください。
初期化で消去されるデータは
- セーブデータ
- アカウント情報
- スクショ・ビデオクリップ
- 自分で行ったPS4の設定
などです。
初期化する前に、必ずUSBストレージデバイスかオンラインストレージでデータをバックアップしましょう。
※PS4のアカウント自体は消去されないので、オンラインで購入したゲームやトロフィーデータなどは残ります。
PS4を初期化する方法(約2〜3時間) ①セーフモード画面の「7.PS4を初期化する(システムソフトウェアを再インストールする)」、または、ホーム画面一番下の「初期化」を選択する。 ②「クイック」と「フル」の選択画面では、「フル」を選択する。 ③「初期化」を選択する。 ④「本当によろしいですか」と画面に表示されたら「はい」を選択する。 ⑤初期化が開始される。通常2〜3時間程度で初期化が完了し、再起動される。 |
上記の手順の②「クイック」で初期化した場合、アクセスはできないもののHDDに情報が残ってしまいます。不具合の情報が残る可能性があるので、フルで初期化することをおすすめします。
フルで初期化を行うことで、不具合が解消される可能性が高くなりますが、時間がかかる上にデータも消えてしまうので、日頃からこまめにPS4のケアやバックアップをとるようにしましょう。
1-3. 電源ランプが青、または白色で点滅している場合の対処法
PS4の電源ランプは、本体のステータス(状態)によって色が変わったり点滅したりします。
下の表をご覧ください。
PS4は通常、電源を入れるとランプは青から白に変化します。
しかし、異常を感じた場合は次のように対処します。
1-3-1.青色が点滅したままの状態の場合
青色が点滅したままの状態が続いている場合、HDDにアクセスできていない可能性があります。
接触不良の場合もあるので、まずは電源プラグを抜き、1分ほど待ってから電源を入れ直してみましょう。
改善しない場合は、1-3-3.システムソフトウェアを再インストールする方法を試してください。
1-3-2.白色に点灯しているのにモニターに何も映らない場合
白色(正常)に点灯しているのにも関わらず、モニターに何も映らない時は、PS4ではなく、モニターに原因があると考えられます。
モニターの電源を入れ直したり、使用するHDMI端子を変えたり、モニターを変えて問題がないか確かめてみましょう。
それでも改善しない場合はシステムソフトウェアを再インストールしてください。
1-3-3.システムソフトウェアを再インストールする方法
頻繁な点滅が改善しない場合、本体のシステムソフトウェアを再インストールすることで、正常に動くケースがあります。
異常な点灯は、システム上に不具合が起きている可能性が大きいからです。
しかし、システムソフトウェアの再インストールは、PS4の初期化同様、データが消去してしまいます。
必ずUSBストレージデバイスかオンラインストレージでデータをバックアップしましょう。
また、システムソフトウェアの再インストールには、USBにファイルをパソコンでダウンロードする必要があります。
パソコンの知識も多少必要なので、苦手な方は詳しい人に手伝ってもらいましょう。
システスソフトウェアの再インストール方法 ①USBドライブを用意して、パソコンでFAT32にフォーマットする。 ・USBドライブには460MB以上の空き容量が必要。 ②USBドライブ内に「PS4」というフォルダーを作成し、さらにその中に「UPDATE」というフォルダーを作る。 ③PlayStationサポート内の「PS4再インストールファイル」ボタンを押して、ダウンロードしたファイルを「UPDATE」フォルダ内に「PS4UPDATE.PUP」という名前で保存する。 ④ファイルが保存されたら、そのUSBドライブをPS4本体のUSBポートに差し込む。 ⑤PS4本体をセーフモードで起動する(電源ボタンを長押しし、「ピ」という音が2回なったら手を離すとセーフモードが起動) ⑥セーフモード画面の「7.システムソフトウェアを再インストールする」を選択。 ⑦「USBストレージ機器からアップデートする」を選択し、「OK」を押す。 ⑧USBからアップデートファイルのダウンロードが開始され、終了すると自動的に再起動する。 |
パソコンがない場合は、友人やネットカフェなどでパソコンを借りる方法もあります。
システムソフトウェアの再インストールはデータが消去されるので、最終手段と考えます。
日頃から本体の電源ランプに注意を払い、少しでもおかしいと思ったら、PS4の使用環境を整えるなどの対策を取りましょう。
1-4.電源ランプが赤色に点滅している場合の対処法(商品モデル番号:CHU-1000/CHU-1100のみ)
赤ランプの点滅は、初期型のPS4(商品モデル番号CHU-1000/CHU-1100)に起こる現象で、本体がオーバーヒートを起こしている状態です。
冷却ファンがうまく作動していない可能性があります。
オーバーヒートは基板など電子部品に大きな負担がかかるので、すぐにゲームを中止して本体を冷ましましょう。
赤ランプが点滅している時の対処法 ①電源を切って放置する。 ②その間に、最初の章の「1-1. どの不具合にも共通でするべき2つの対処法」で解説しているホコリ対策や、設置場所の移動などを実行し、冷却ファンが快適に作動する環境を整える。 |
本体の熱が下がれば、赤ランプの点滅はおさまります。
本体を冷ます時の注意 熱くなっている本体に氷や保冷剤などを当てて急激に冷やすと、内部が結露する恐れがあります。 結露すると、水滴が基盤の上に落ちるなど、故障の原因となりますので絶対にやめましょう。 |
何度もオーバーヒートを起こさないように、日頃からPS4の作動環境を整え、通風孔の掃除を行いましょう。
1-5. 電源は入るのに画面が表示されない時の対処法
PS4本体の電源が入っている(ランプが白色)のに、画面が表示されない場合は本体ではなくモニターやHDMI端子・ケーブルの不具合の可能性があります。
まずは、モニターの電源が正しく入っているか確認しましょう。
モニターの電源を確認 ①モニターの電源コードを抜いたり、電源を入れ直したりする。 ②モニターに異常がないか確かめる。 ②HDMI端子を抜き差しして、しっかりと刺さっているか確認する。 ③モニターに別のHDMI差し込み口がある場合は、それに差し替えてみる。 |
モニターに異常がない場合はHDM端子やケーブルを調べます。
HDMI端子・ケーブルを確認 ①HDMI端子を抜き差しして、しっかりと刺さっているか確認する。 ②モニターに別のHDMI差し込み口がある場合は差し替えてみる。 |
これらを試しても改善しない場合は、HDMIケーブルが劣化している可能性があります。
新しい物に変えるか、ランクアップすることで解消されるケースもあります。
1-6.以前よりも明らかにファンの音が大きくなった時の対処法
PS4は、内蔵している冷却ファンで熱を逃しているので、使用環境によってはフル稼働し、ファンの音が大きくなる場合があります。
そもそも、高度なデータの読み込みやグラフィック処理をするため、本体内に熱が溜まりやすくなっているのです。
そのため、ホコリ対策と設置場所環境を整えることで、ファンが快適に作動するようになります。
まずは通風孔をふさいでいる、ホコリを取り除きましょう。
ホコリの取り方 ①掃除機の隙間ノズルやブラシなどを使って丁寧にホコリを取り除く。
②縁など細かい場所のホコリは、精密機械用の小さくて細いノズルや、綿棒、静電気除去ブラシなどを使う。 |
PS4の設置場所もホコリに大きく影響します。
本体が冷却しやすい環境を作るためにも次のことを試してください。
PS4の設置場所を変える ◯床から30㎝以上の台などに設置する。 ◯本体を壁から10㎝以上離して設置する。 ◯本体の周りに物を置かない。 ◯縦置きに設置してみる。 ◯直射日光が当たる場所や密閉している所に設置しない。 |
これらのことを行うことで、本体内にうまく空気が取り込まれ、冷却ファンが作動しやすくなります。
それでも改善しない場合は、冷却ファン自体に異常があったり、すでにホコリがこびりついていたりする可能性があります。
分解が必要になりますので、修理に出すことをお勧めします。
1-7.本体からピピピという音が鳴る場合の対処法(商品モデル番号CHU-1000/CHU-1100のみ)
何もしていないのに本体からピピピと音がなる場合、人が触れたり本体に溜まったりした「静電気」が反応し、誤作動している可能性があります。
これは、PS4の中でも初期型(商品モデル番号CHU-1000/CHU-1100)に限り起こる現象で、初期型の電源ボタンやディスクの排出ボタンが「静電容量式」を採用していることが原因です。
そのため、溜まった静電気を「放電」することにより、症状が改善する場合があります。
PS4を放電する方法 ①PS4のクイックメニュー画面から「PS4の電源を切る」を選択する。 ②電源コードを抜いてから電源ボタンを押す(これで内部の電気を放電ができる) ③そのまま10分ほど放置して、放電させる。 ④電源コードをつなぎ、電源ボタンを入れる。 |
また、静電気対策として次のようなこともお勧めです。
静電気対策 ①湿度が低いと静電気が発生しやすくなるので、冬場は加湿器などを利用する ②プレイをする時は、人の手首に装着する静電気除去リングなどを利用する ③プレイするたびに静電気除去ブラシなどで本体に触れて放電する |
PS4を毎日プレイする場合、電源を入れっぱなし(スタンバイ状態)になっているケースが多いようですが、そのせいで静電気が本体に溜まる可能性があります。
こまめに電源をおとして放電させると、ピピピという音が鳴らなくなるはずです。
1-8.たびたび勝手にディスクが排出される時の対処法(商品モデル番号CHU-1000/CHU-1100のみ)
上記の「ピピピ」と音が鳴る原因と同じで、ディスクの排出ボタンが「静電要領式」を採用しており、静電気による誤作動の可能性が高いです。
まずは、上記の「1-7.本体からピピピという音が鳴る場合の対処法」の章を参照して、放電対策を行いましょう。
放電しても改善しない場合は、ホコリが原因かもしれません。
本体裏面にある「ゴム足」にホコリが溜まり、イジェクトボタンに引っかかって作動パーツがうまく噛み合わない可能性もあります。
イジェクトボタン周りのホコリを除去する方法 ①本体の裏面についているゴム足を丁寧に外す。 ②ゴム足についたホコリをブラシや綿棒で丁寧に拭き取っていく。掃除機の隙間ブラシなどを使っても良い。 ③綺麗になったらゴム足を装着する。 |
また、横置きで設置している場合には縦置きにすると、駆動パーツがうまく作動することがあるので試してみましょう。
静電気対策と同時にホコリ対策も行うことで、ディスクの誤作動が防げるはずです。
2.すぐに修理に出すべきPS4の故障の症状
上記の対処法を試してみても改善しない場合、または次のような場合は、完全に故障している状態です。
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それぞれどのような状態なのか解説していきます。
2-1. 対処法を試してみてもすぐに電源が落ちる場合
上記の8つの対処法を試してみてもすぐに電源が落ちる場合は、メイン基盤などが破損している可能性があります。
本当の原因を特定し、修理するにはかなりの知識が必要となるうえ、危険がともなう可能性もあります。
また、本体のメンテナンスやパーツ交換が必要となる可能性が高いので、すぐに修理に出すことをお勧めします。
2-2. 常に本体が熱くなる場合
ホコリ対策や設置場所の移動を試しても常に本体が熱くなる場合は、「熱暴走」とも呼ばれる現象で、明らかに正常な状態ではありません。
たしかにPS4は、ゲーム中に高度なグラフィック処理などをしているので、本体が熱くなり、冷却ファンが追いつかない時もあります。しかし、常に熱い場合は異常です。
また、内部にホコリが溜まってファンが機能していない場合もあり、そのまま放置していると熱によってメイン基盤やパーツなどが破損する危険性もあります。
いずれにしても、本体の解体や冷却ファンの交換などが必要になるので、修理に出した方がいいでしょう。
2-3.ゲーム中に突然シャットダウンする場合(ブルーライトデス現象)
何もしていないのにゲーム中に突然電源が落ちたり、青色の点滅が続いたりする場合、PS自体の初期不良が考えられます。
セーフモードや初期化を試しても、頻発する期間がどんどん短くなり、ついにはゲーム自体ができなくなります。
これは俗称「ブルーライトデス」と呼ばれる電気系統のトラブルで、プレイヤー側に問題はありません。
この症状は個人で対処できるものではありませんので、ゲームのデータセーブができるうちに、早めの修理をおすすめします。
3.不具合を繰り返す・明らかな故障の症状がでている場合は修理か買い替えが必要
上記のように
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など、明らかに故障している場合、または一時的に対処できても不具合を繰り返す場合は、修理か買い替えが必要となります。
しかし、中には自分で何とかしたいと思われる方もいるかもしれません。
たとえばYoutubeで「PS4の故障」を検索すると、内部部品の清掃や交換方法などがいくつも紹介されています。
しかし、本格的に内部のホコリの清掃や部品の交換をしようとすると、「本体分解シール」を剥がしてネジをはずし、分解する必要があります。
このシールを剥がしてしまうとメーカーの「補償」を受けることはできなくなり、修理も受け入れてもらえない可能性があります。
失敗しても全て自己責任となりますが、それでも本体を分解したい方は PlayStation Japanの公式Youtubeに PS4を分解する方法も解説されているので、参考にしてください。
4.PS4を修理に出すか買い替えするかの判断基準
PS4を修理に出すか買い替えるか判断に迷うときは、まずは修理代金と新品の値段を参考にしてみるといいでしょう。
この章では、
- PlayStationサポートで修理を受ける場合
- 修理店で修理を受けた場合
- ソニーストアで新品を購入する場合
の金額や修理期間などを紹介したあと、実際にどれを選ぶべきかの判断基準を解説していきましょう。
4-1.PlayStationサポートで修理を依頼する場合
プレイステーションサポートでPS4とPS4 Proの修理を依頼した場合の料金は次の表のようになっています。
※PS4初期型( 商品モデル番号CUH-1000/1100および1200シリーズ)については在庫部品がなくなったため、修理の受付を終了しています。
※「オンライン修理」とは、Web上のPlayStationサポートの故障診断から修理依頼をする場合です。
※「オンライン修理以外」とは、ネットでの故障診断やメールができない場合、電話で直接修理を依頼できます。 PS4お問合せ窓口 にて受付可能です。
このような PlayStationサポートで修理を受けるには、公式ホームページのトラブルシューティングから「故障診断」を受け、オンライン修理受付サービスを申し込みます。
ただし、PlayStationサポートで修理を受けると安心ですが、修理期間が2週間ほどかかるので注意が必要です。
4-2.修理店に依頼する場合
PS4の修理専門店は複数あり、店舗によって受付内容や修理料金が違います。
持ち込みで修理をしてくれるところから、郵送のみ受付の店舗もありますが、参考として次の2店舗をご紹介します。
◆ ゲームホスピタル 全国展開しているゲームホスピタルでは、店内に持ち込めば1時間程度で修理してもらうことも可能です。 ディスクドライブの修理が9,460円、HDMIの修理が12,760円などからです。 近所にある場合には持ち込んで相談してみるのもいいでしょう。 PS4の修理を実施していない店舗もあるので、先に電話で問い合わせるようにします。 ◆ PLAYSTATIONDR PlayStationの修理専門店PLAYSTATIONDRは、さまざまなトラブルに対処してくれます 冷却フォンの交換が10,000円、HDMIの修理が10,000円、電源の修理が15,000円など、わかりやすい料金体系です。 修理は郵送のみの受付で、期間は発送日を含めて3〜4日ほど、修理箇所のみ1ヶ月保証がついています。 |
修理料金については、故障の内容にもよるので一概にはいえませんが、PlayStationサポートに出した場合と修理屋に出した場合とでは、さほど大きな違いはないようです。
修理期間については、上記のゲームホスピタルでは、即日修理ができる店舗もありますし、PLAYSTATIONDRでは、郵送のみですが3〜4日程度で公式サポートよりも早い傾向です。
次に、新品を購入する場合をみていきましょう。
4-3.現在ソニーストアで発売されているPS4は1種類だけ
現在、ソニーストアで購入できるPS4は
PlayStation®4 500GB(ジェット・ブラック/グレイシャー・ホワイト)
定価は32,978円(税込)のみです。
▲参照:ソニーストアPS4購入ページ
他にもアマゾンなどでは、メーカー生産が終了したHDDが1TBのタイプやPlayStation4Proなども販売されていますが、割高の60,000万円前後の値段となっています。
HDDの容量やProにこだわらなければ、新品が32,978円(税込)で購入できるということです。
4-4. 修理か買い替えかの判断基準
上記の修理代金や新品の値段を参考にした判断基準は次のようになります。
修理を選ぶか新品を購入するかの判断を詳しく解説していきます。
4-4-1.修理をお勧めするケース
使っているPS4を長く使いたい場合や、PS5の繋ぎとして使用したい場合、また修理が簡単で安くすむ場合は修理を選択すると良いでしょう。
その際、多少時間がかかっても、正規の安心した修理を受けたい場合はPlayStationサポートを選択し、すぐにでも修理したい場合は、修理専門店を選択するという方法があります。
ただし、 公式サポートの終了したPS4初期型( CUH-1000/1100および1200シリーズ)や、「本体分解シール」をはがしていたり、改造をおこなっていたりする場合は修理専門店に相談するか新品の購入を検討しましょう。
4-4-2.新品の購入をお勧めするケース
修理ができない場合や修理費用が高くつく時は、新品の購入をお勧めします。
というのは、次世代のPS5の供給が遅れている関係上、PS5専用のタイトルは制限されており、当分PlayStationのほとんどのゲームはPS4でプレイできるからです。
その他にも、HDDは経年劣化で年々能力が落ちてしまいまが、快適にプレイするために交換しようとすると約10,000円かかります。(アマゾンなどでPlayStation公式ライセンス認定HDDを購入する場合)
さらに、現行型のPlayStation®4 500GB(ジェット・ブラック/グレイシャー・ホワイト)
定価32,978円(税込)は、初期のPS4と比べて、
- 最新のHDDである
- 消費電力が控えめになっている
- 冷却ファンの音も静かになっている
など、安心して快適にゲームを楽しむことができます。
新品のHDDが1万円ほどかかることを考えると、修理代金との差額が1万円程度なら、新品を購入した方が「お得」ではないでしょうか?
そのため、PS4をまだまだプレイしたい方は、
◎修理代金が安く済むのであれば修理にだす
◎新品と修理との差が1万円程度なら、新品を購入する
ことを検討してみると良いでしょう。
5. PS4を修理に出す時のポイント5つ
買い替えではなく修理を選択した場合、注意すべきポイントがいくつかあります。
PS4の修理は、本体を発送することになるので、輸送中に破損しないようにすることや、修理の際にデータの消去がされた場合の対策を準備しておく必要があるのです。
この章では、PlayStationオンライン修理受付サービスに修理に出す場合のポイントを説明します。
- データのバックアップと登録の削除
- 入れるべき同梱物とメモ
- 正しい梱包の方法
などをキチンと行うことで、スムーズに修理がされ、最短で快適なプレイを再開することができるでしょう。
なお、修理専門店などに出す場合は店舗によって対応が違うので、必ずホームページや電話で確認してから修理に出すようにします。
5-1. データは必ずバックアップを取る
発送する前に必ずデータのバックアップはとりましょう。
実際の不具合の原因がわからないため、データが消去される可能性があります。
バックアップなど必ずやっておくべきこと
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もし、複数のユーザーが登録している場合は全員分の削除を行います。
「いつも使うPS4」の解除をすることによって、修理に出している間も別のPS機をプレイすることが可能になります。
また、パスコードの削除を行わなかった場合、何らかのトラブルでパスコードがロックされる可能性があります。
修理から戻ってきた時、すぐにいつものようにゲームを楽しむために行いましょう。
5-2. 不具合発生時に使用していた物を同梱する
使用していたソフト・コントローラーなど周辺機器・ケーブル・記録媒体なども一緒に送りましょう。
HDDも初期化や再設定が必要な場合があるので、取り外さずにそのまま送ります。
スキンシートやフィルターなどは検査の邪魔になり、破棄される可能性もあるので外しましょう。
5-3.必要事項を書いたメモを入れる
PlayStationサポートから指定されている必要事項をメモなどに書いて一緒に同梱します。
これは、スムーズな修理の受付に必要不可欠になります。
各項目は次のとおりです。
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これらを記入したメモを、分かりやすい場所にテープなどで貼っておくと良いでしょう。
5-4. 本体に傷がつかないように梱包する
PS4を送付する際、傷がつかないように本体が入っていた箱(外箱)に入れるのが理想です。
しかし、PS4をそのまま箱に入れることはやめましょう。
というのは、十分注意して梱包しても緩衝材との摩擦で本体に傷がつく場合があるからです。
梱包する際は、柔らかい布やビニールに本体を包んでから緩衝材を詰めます。
また、外箱がない場合は、大きめの丈夫なダンボールを用意し、緩衝材でしっかり固定します。
付属品は埋もれてしまわないようにまとめて梱包します。
5-5. 外箱がない場合には専用の箱を購入することもできる
外箱がない場合、PlayStation部品販売サービスで「アフターサービス専用」の箱(1,595円 税込)を購入することができます。
外箱をなくした場合やちょうどいい大きさの段ボールが見つからない場合に利用すると安心です。
修理専門店に送る場合も利用すると良いでしょう。
修理専門店に依頼する時は、店舗によって対応が違うので、どういう状態で、何を送るべきか必ず確認しましょう。
6.PS4を買い替える場合は下取りに出すのがおすすめ
PS4を修理に出さずに買い替える場合は下取りに出すとお得です。
買取業者で買取をしてもらうと、その分安くPS4を購入することが可能になります。
中古ゲーム買取専門店なら、故障していても買取をしてくれる場合が多く、遊ばなくなったゲームや付属品などと一緒だとさらにお得になるケースもあります。
ただ、業者によって買取金額の差が大きく、総合的な中古品買取業者よりは、ゲーム買取専門店の方が高い傾向にあります。
たとえば、故障の状態やスペックにもよりますが、PS4通常機ならブックオフで約10,000円ですが、ゲーム専門の買取業者なら約20,000円の値段をつけてくれるところもあります。
意外と大きな差があるので電話などでPS4のスペックと状態を説明し、買取金額を提示してもらうと良いでしょう。
ブックオフのように近所にあって、すぐに買取をしてくれる手軽さがいいか、手間や時間がかかっても少しでも値段が良い方がいいかなどを比べて、自分にあったものを選択します。
買取をしてもらうことで、新品のPS4をお得に購入することができます。
7.まとめ
いかがでしたでしょうか。
PS4の不具合にあった対処法を解説してきました。不具合の原因や、どう対処すれば良いのかおわかりいただけましたでしょうか。
不具合には原因があります。それにあった対処法を試すことで、何度も同じ症状に悩まされることがなくなるはずです。
しかし、本文でご紹介してきた対処法を試してみても不具合が続く場合や、次のようなケースは「故障」しているといえます。
◯対処法を試してもすぐに電源が落ちる場合
◯常に本体が熱くなる場合
◯初期化しても改善しない場合
このような場合は修理するか、買い替えるかを考えましょう。
その時の判断基準は次のようになります。
PlayStationサポートでの修理代金や修理専門店の修理代金、または新品の値段を参考にしながら修理をするか、買い替えるか判断するとよいでしょう。
◎ 修理代金と新品の値段の差が10,000万円程度なら、新品を選択するほうが「お得」といえます。
新品のPlayStation公式ライセンス認定HDDは約10,000円〜ですし、これから長くPS4でプレイすると考えると損はないでしょう。
◎ 新品を購入する場合は下取りがお勧めです。
中古ゲーム買取専門業者なら故障していても買い取ってくれる可能性もあり、お得に買い替えをすることができます。
◎どのような不具合でも必ずやってほしいこと
最後に、繰り返しになりますが、どのような症状であっても、不具合を少しでも回避するために必ず実行すべきことをお伝えします。
不具合の原因の多くが「ホコリ」です。
通風孔がホコリで塞がれてしまうと、空気の出入りができず、冷却ファンがフル稼働したり、本体が熱を持ったままになったります。さらに、ホコリの溜まった空気を吸い込むことで、ホコリが内部に蓄積して不具合の原因となるのです。
まずはホコリが通風孔を塞いでいないか確認し、ついているなら定期的に次のことを行いましょう。
通風孔のホコリの取り方 ①掃除機の隙間ノズルやブラシなどを使って丁寧にホコリを取り除いく。
②縁など細かい場所のホコリは、精密機械用の小さくて細いノズルや、綿棒、静電気除去ブラシなどを使う。 |
PS4の設置場所もホコリに大きく影響します。また、PS4本体が熱くならないための対策も必要です。以下のことを試してください。
PS4の設置場所を変える ◯床から30㎝以上の台などに設置する。 ◯本体を壁から10㎝以上離して設置する。 ◯本体の周りに物を置かない。 ◯縦置きに設置してみる。 ◯直射日光が当たる場所や密閉している所に設置しない。 |
このように、ホコリ対策と設置場所をかえるだけでも、PS4は最適に作動し、不具合が出にくくなるのです。
この記事で、PS4でのゲームライフを少しでも長く楽しんでいただければ幸いです。