IHコンロは、天板がフラットなのでお手入れしやすく、炎が出ないため火事の危険性が少ないといわれています。
経済産業省資源エネルギー庁によると、世界的なエネルギー価格の上昇に伴い家庭の光熱費も例年より高騰しています。
IHコンロの電気代はどのくらいかかる?」
「ガスコンロと比べるとどっちが高い?」
「IHコンロの電気代を節約する方法は?」
このように、IHコンロの電気代について気になる方もいるのではないでしょうか。
本記事では、IHクッキングヒーターとガスコンロにかかる電気代の比較、そして電気代の節約方法を紹介しています。
IHクッキングヒーターとガスコンロのどちらを購入するか悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
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IHコンロの電気代はどのくらい?
それでは、実際にIHコンロの電気代がどのくらいかかるのか解説します。
IHコンロとガスコンロの違い
ガスコンロはガスと空気を混合させて燃焼することで熱を発生させ、その熱を鍋に伝える仕組みです。
しかし、この仕組みでは熱の一部が鍋以外にも逃げてしまい、エネルギー効率が下がってしまいます。
一方、IHコンロは電磁波を使って直接鍋やフライパンを加熱する仕組みです。
そのため、熱が周囲に分散することなく集中的に鍋を加熱できるため、周囲に熱が分散してしまうガスコンロに比べ、熱効率が約90%とエネルギーを無駄なく利用できます。
また、IHコンロは燃焼による排ガスを出さないため、室内の空気が汚れることはありません。換気扇を使う回数が少なくすむため、室内の冷暖房の熱も逃がしにくくなります。
IHコンロの電気代
出典:東京電力
一般財団法人 日本電気工業会によると、IHコンロの電気代は4人家族が1日3回の食事に使用した場合、1ヶ月の電気料金は約1170円程度とされてます。
また、IHコンロでの湯沸かしにかかる電気代の目安は以下のとおりです。
湯沸かし時間と燃費(参考:一般財団法人 日本電気工業会)
水量 |
140cc |
300cc |
500cc |
湯沸かし時間目安 |
約30秒 |
約55秒 |
約80秒 |
電気代目安 |
約0.6円 |
約1.2円 |
約1.9円 |
また、IHコンロの消費電力は最大で5800Wですが、実際に使われることはありません。
これは、上面の各ヒーターやグリルなど最大使用したときの消費電力なので、普段使用する消費電力の目安は以下のとおりです。
弱火 |
200〜500W |
中火 |
700〜1,400W |
強火 |
2,000〜3,000W |
電気代は以下の式で計算できます。
電気代 = 消費電力(W) ÷ 1,000 × 電気料金単価(円) × 使用時間(h)
電気料金単価を27円、消費電力を弱火500W、中火1000W、強火3000Wを当てはめて、IHコンロを1時間使用した場合で計算すると以下となります。
強火 |
13.5円 |
中火 |
27円 |
弱火 |
81円 |
1時間あたりの平均電気代は、これらを合計して3で割ると40.5円になります。
IHコンロとガスコンロ使用時の電気代の比較
IHコンロを使用した場合、電気代は1時間あたり40.5円となりました。
ガスコンロを使用した場合にはどのくらいの料金になるでしょうか?
ガスには「都市ガス」と「プロパンガス」の2種類が存在します。
それぞれのガス代を計算してIHコンロと比較しました。
都市ガス
「都市ガス」は、道路の下にあるガス管を通して供給されるガスのことです。
特徴の一つとして「都市ガス」にはにおいがあります。ガスは本来は無色、無臭ですが、ガスが漏れたときなどに気づけるようわざとにおいがつけてあります。
都市ガスのガス代を計算するには、以下の式を使用します。
出力(kW)×3.6MJ/h×時間(h)÷ガスの発熱量(MJ/㎥)×ガス料金(円/㎥)
※1kW=3.6MJ/h、ガス発熱量は東京ガスで45MJ/㎥、料金150円/㎥
都市ガスを強火を2.97kW、中火を1.68kW、弱火を0.38kWとして、1時間使用した場合のガス代は以下となります。
強火 |
35.64円 |
中火 |
20.16円 |
弱火 |
4.56円 |
1時間あたりの平均ガス代は、これらを合計して3で割ると20.12円になります。
どのくらいの火加減にするかにもよりますが、IHコンロと比較して都市ガスなら半額程度の料金で使用できる計算になりました。
プロパンガス
プロパンガスとはロパン、ブタンが主成分である液化石油ガス(LPG)のことです。
同様に、プロパンガスも本来は無色、無臭ですが、ガス漏れに対応できるよう匂いがつけてあります。
それでは、同様にプロパンガスのガス代も計算します。
出力(kW)×3.6MJ/h×時間(h)÷ガスの発熱量(MJ/㎥)×ガス料金(円/㎥)
※1kW=3.6MJ/h、ガス発熱量は99MJ/㎥、料金553円/㎥
プロパンガスで強火を2.97kW、中火を1.68kW、弱火を0.38kWとして、1時間使用した場合のガス代は以下となります。
強火 |
59.7円 |
中火 |
33.7円 |
弱火 |
7.64円 |
1時間あたりの平均ガス代は、これらを合計して3で割ると33.68円になります。
IHコンロ |
40.5円 |
都市ガス |
20.12円 |
プロパンガス |
33.68円 |
それぞれを計算した結果、1時間あたりの電気代はIHコンロがもっとも高くなるようです。
しかし、電気の契約にはさまざまなプランがあり、夜間料金やオール電化などを利用すれば半額程度になることもあります。
IHコンロ使用時に消費電力を抑え電気代を安くする方法
IHコンロを使用する際には、なるべく消費電力を抑えたいものです。
ここでは、消費電力を抑え電気代を安くする方法を紹介します。
オール電化住宅にする
オール電化住宅では、家のすべてのエネルギーを電力に一本化した住宅のことです。
ガスを使わないためガス契約の必要なくガスの基本料金がかかりません。
多くの電力会社では、オール電化住宅向けにお得な電力プランを提供しているため、電気代を節約できます。
お得な電気料金プランに加入する
各電力会社では時間帯や季節によって電気料金が変動するプランを提供しています。
一般的に深夜や早朝は電気使用量が減少するため、需要と供給を一致させる目的で料金が安く設定されており、これを利用すれば電気代を節約できる可能性があります。
たとえば、深夜時間帯にIHクッキングヒーターを利用し、あらかじめ調理しておくと電気代を抑えられるでしょう。
電力自由化により自由な供給会社選択が可能となったため、各社さまざまな独自サービスを展開しています。
ご自身のライフスタイルに合わせた電気料金プランを選べば電気料金の節約につながります。
IHコンロで節約できる電気料金プラン
IHコンロで節約できる電気料金プランにはどのようなものがあるのでしょうか?
旧一般電気事業者と新電力のオール電化プランの特徴を紹介します。
旧一般電気事業者のオール電化プラン
旧一般電気事業とは、電気事業法(昭和39年法律第170号)に基づき、各地域での電気の小売供給において独占が認められていた10つの電力会社を指します。
10つの電力会社とは、北海道電力、東北電力、東京電力、中部電力、北陸電力、関西電力、中国電力、四国電力、九州電力、そして沖縄電力のことです。
各社が提供するオール電化住宅を対象とした料金プランでは、電気料金が夜間や季節によって変動するプランが一般的です。
具体的な料金プランや詳細は、各電力会社の公式ウェブサイトで確認してみてください。
新電力のオール電化プラン
新電力とは、2016年4月の「電力の小売全面自由化」により、どの会社でも一般家庭に向けて電力の小売りができるようになって参入した小売電力事業者です。
新電力のオール電化プランは、使用量や家族構成、ライフスタイルで選択できたり、使用量に応じて割引があったりなど各社趣向を凝らしたサービスが提供されています。
同時にガスも利用できたりお得にポイントが貯められたりなど、電気代以外にもメリットがあるサービスも多くあります。
具体的な料金プランは、各電力事業者の公式ウェブサイトで確認してみてください。
IHコンロの電気代を節約する方法
IHコンロは使い方によって、電気代を節約することができます。
ここでは4つの方法を紹介します。
熱効率のよい鍋を使用する
IHクッキングヒーターの最大の特徴は熱効率の良さです。
東芝IHクッキングヒーター情報サイトでは、カタログ表記でIHコンロの熱効率が約90%、 ガスコンロは約40%と書かれています。
また家庭での平均的な使用状況では、約83%前後になるようです。
その特性を最大限に引き出すためには、適切な鍋の選択が欠かせません。
最近では、アルミ製の鍋が使えるIHコンロも登場していますが、アルミとIHは元々相性が悪いため熱効率は悪くなります。
IHコンロで熱効率のよい鍋は、鉄鍋、鉄ホーロー鍋、ステンレス鍋で底が平らで厚みのある鍋です。
エネルギーを逃がさないためにも、設置面に隙間ができない鍋を選びましょう。
このような鍋を選べば短時間で調理を済ませられるため、電気代を節約できます。
天板の汚れや水を拭く
IHコンロの天板が汚れていたり水滴が残っていたりすると、その汚れや水滴が熱を奪ってしまいます。
つまり、IHヒーターから直接鍋へ伝わるべき熱が伝わりにくくなり、必要な熱量を得るために余計な電力を消費してしまうのです。
また、汚れや水滴がIHヒーターの熱を遮断してしまうことがあります。正確な温度管理を妨げ誤作動が起こってしまうため、電力の無駄遣いにつながることがあります。
鍋を振らず置いたままかき混ぜる
IHコンロは、基本的に鍋を天板に密着させたまま調理します。炒め物でも鍋を振るのではなく、ヘラなどで具材をかき混ぜて調理しましょう。
IHコンロは鍋底の温度が高いため、焦げ付きに注意しながら定期的に混ぜる必要があります。
底が平らで設置面にぴったりとつく鍋を使用すれば、より熱効率がよくなるため電気代の節約につながります。
料理に合わせて温度や時間を設定する
IHコンロの温度や時間が設定できる機能を使えば、最低限のエネルギーで調理できるため、無駄な電力消費を抑えられます。
IHコンロでは料理に適した熱量を自動調整する機能や、設定時間が来ると自動的に電源を切ってくれるタイマーが搭載された機種がほとんどです。
煮込み料理やスープをうっかり沸騰させ続けてしまうことはありませんか?
このような場合も100℃に近くなると、IHコンロが自動で火力を弱めてくれたり消してくれたりするため、無駄な電力を使わず節約につながります。
まとめ
IHコンロとガスコンロの電気代を比較すると、平日の日中で一般的な電力会社の電気料金単価27円で計算すると、ガスコンロを利用したほうが安いという結果になりました。
しかし現在、電気料金は電力会社各社でさまざまなお得な料金が提供されており、ライフスタイルに合わせて選べばお得に利用できることもあります。
また、IHコンロは熱効率がよいため、使用方法によって必要な電力は大きく異なります。
電気代を節約できるコツは以下のとおりです。
- 熱効率のよい鍋を使用する
- 天板の汚れや水を拭く
- 鍋を振らず置いたままかき混ぜる
- 料理に合わせて温度や時間を設定する
ライフスタイルに合わせたお得なプラン設定と節約のコツを抑え、上手に使っていきたいですね。
また、古いIHコンロをご使用の方は、リサイクルショップでの買取を検討してみてはいかがでしょうか?
IHコンロやガスコンロは、数千円〜数万円で買取可能なことがあります。ビルトインでも買い取ってもらえますよ。