「前から話題になっていた、VRゴーグルを一度使ってみたい」
「やりたいVRゲームが発売されたから、VRゴーグルを購入したい」
など、VRゴーグルはまだ新しいデバイスなので、何を見て選べばいいかわからない人も多いですよね。
結論からお伝えすると、VRゴーグルのおすすめは何に接続して使うか、そして「本体の重さ」「トラッキング機能」に注目すると選びやすくなります。
本記事ではお気に入りのVRゴーグルを見つけてもらうために、おすすめの種類や選び方を1から解説しています。
おすすめのVRゴーグルも紹介しているので、こちらもあわせてご覧ください。
目次
VRゴーグルはデバイスごとに種類がある
まず、VRゴーグルは製品ごとに適応するデバイスが違うことを覚えておきましょう。
たとえば「スマホ用」のVRゴーグルは、スマホから画面を出力するのではなく、スマホをゴーグルに差し込む形で使用します。
出典:Amazon
「PCでSteamをプレイするために購入したのに使えなかった…」というケースを防ぐためにも、用途に合っている製品を必ず購入してください。
それでは、VRゴーグルは全部で4種類あるため、順番に紹介していきます。
PC用
まずは、PC用から紹介します。
PC用のVRゴーグルは、PCに「HDMI・USBケーブル」「Wi-Fi」などで接続して使います。
4種類の中でも高価な製品が多く、気軽に購入できないという点はありますが、高画質で楽しめるため「VRならではの没入感が味わいやすい」種類になります。
本格的にVRで映像やゲームを楽しみたいなら、PC用の購入を検討してみてください。
ただし、次の注意点があることは知っておきましょう。
- 高画質の映像を映し出すため、高性能なPCが必要
- 製品ごとに対応ゲームが違う
|
特にプレイしたいゲームができなかったら、時間もお金もムダになってしまいます。
そのため購入時はスペックだけではなく、対応ゲームも確認してから購入してください。
スマホ用
先述していますが、スマホ用は「スマホをゴーグルに差し込んで使うタイプ」のVRゴーグルです。
出典:Amazon
作りもシンプルなため3,000〜8,000円の製品が多く、気軽に試しやすいのが特徴の種類ですね。
今は映像だけではなく、VR対応のアプリをダウンロードすれば、人気ゲームも遊ぶことができます。
まさにVRゴーグルのエントリーモデルにはぴったりなので、VRに興味がある方は試しに買ってみてください。
ゲーム機用
ゲーム機用のVRゴーグルですが、現在はSONYが販売している「PlayStation VR」「PlayStation VR2」の2種類になります。
PlayStation4/5のどちらかで使用できるため、すでに持っている方には使いやすいタイプになりますね。
特にPlayStation5は処理速度も早いため、ロード速度やフレームレートが向上しているという恩恵もあります。
どちらもSONYが出している製品なので、互換性や対応ゲームの心配もありません。
映像も楽しめるため、すでにPlayStation4/5を持っている方はこちらもおすすめになります。
スタンドアローンモデル
スタンドアローンとは、「VRゴーグル単体で起動できるタイプ」の種類になります。
VRゴーグルで人気の「Meta Quest2*」は、こちらのスタンドアローンモデルに該当しています。
*PC接続も可能
それぞれが独自のアプリストアを持っているため、普段プレイできないような多彩なゲームが揃っていることも特徴です。
場所を選ばずにVRを体験できるため、明確な用途が決まっていなくても安心して使えるモデルになりますね。
VRゴーグルを選ぶときのポイント
VRゴーグルを選ぶときのポイントは、次の4つになります。
- 本体の重さ
- VRで遊べるスペックがPCに備わっているか
- ピント調節機能はあるか
- トラッキング機能はあるか
VRゴーグルは、頭に装着して使う電子機器です。
ほかのゲーム機や視聴環境とは異なるため、必ず選ぶときのポイントをおさえてから購入してください。
それでは、こちらも順番に解説していきます。
長時間遊ぶなら軽量なタイプがおすすめ
まずは軽量なタイプを選ぶために、本体の重さに注目しましょう。
繰り返しになりますが、VRゴーグルは頭に装着して使います。
1時間未満なら問題ないかもしれませんが、数時間を超えるプレイを考えているなら軽量タイプを選んでおいたほうがいいでしょう。
軽量タイプを選ぶときは「500g以下」かどうかを1つの基準に考えてください。
重いものでは1kgを超えるモデルもあるため、本体の重さはしっかり把握してから選びましょう。
PC用は対応可能なPCスペックをチェック
PC用を購入するなら、PCスペックの確認が重要です。
基本的にVRの出力は大きいため、プレイするには高性能PCが必要になります。
メーカーが正式に公表している数値を参考に、推奨スペックを満たしているかは必ず確認してください。
たとえば、HTCが販売している「VIVE Pro2」は下記のスペックが求められます。
出典:VIVE
ほとんどが「ゲーミングPC仕様」のスペックを求められるので、ゲーミングPC以外での使用を考えている方は、特に念入りに確認しておきましょう。
VR酔いはピント調節機能で軽減できる
VRで遊んでいると「VR酔い」という症状が起こることがあります。
VR酔いは、普段体験している感覚と異なることから起きるようです。
たとえば、海で遊ぶ機会があったとします。
海で遊んでいると、まずは視覚に海が飛び込んできて、波の音や風を耳で感じとるはずです。
さらに砂浜の柔らかさや潮風を感じて…というのが、人が海で遊ぶことで「体験する情報」になります。
ところが、VRでは海の映像で波の音や風を聞き取ることはできても、砂浜の柔らかさや潮風を感じることができません。
モニターの映像なら混乱しませんが、VRほどのリアルな体験になると「本来あるはずの情報がない」と脳が勘違いして、酔ってしまうというわけですね。
このように酔いやすい環境にあるなかで、VR映像のピントが合っていないとさらに酔いやすくなってしまいます。
そのため、普段から乗り物で酔ってしまうという方は特に「ピント調節機能があるか」も確認しておきましょう。
トラッキング機能に注目
VRにはトラッキング機能という頭や体の動きを感知して、VR映像を動かす機能があります。
こちらの機能には種類があり、「3DoF」と呼ばれる頭の回転や傾きだけを感知する方式。
そして「6DoF」と呼ばれる頭以外にも体の動きも感知する方式があります。
映像だけを楽しむなら前者の「3DoF」、全身でゲームを体験したいなら「6DoF」の方式が採用されているVRゴーグルを選びましょう。
これらの方式を採用しているトラッキング機能の名称は、下記にまとめています。
使いたい機能とあわせて、VRゴーグルを選んでみてください。
名称 |
特徴 |
ヘッドトラッキング |
頭の角度や傾きを感知。 頭の動きにあわせて、360°の映像を楽しめる。 |
ポジショントラッキング |
仮想空間と現実のプレイヤーの動きを合わせる機能。 外部モニターが必要になる。 |
アイトラッキング |
目の動きを感知。 頭を動かさなくても、目を動かすだけで360°の映像を楽しめる。 |
PC用|おすすめのVRゴーグル4選
それでは、おすすめのPC用のVRゴーグルを紹介します。
今回紹介するモデルは、各販売サイトのランキングやレビューなどを参考に作成いたしました。
VRゴーグルの購入で悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。
HTC VIVE Cosmos Elite
参考価格(税込) |
119,100円 |
重さ |
200g |
サイズ(幅×高さ×奥行) |
16.4×5.5×25 cm |
ピント調節機能 |
あり |
トラッキング方式 |
ポジショントラッキング |
ELSA Varjo Aero
参考価格(税込) |
346,500円 |
重さ |
717g |
サイズ(幅×高さ×奥行) |
20×17×30 cm |
ピント調節機能 |
あり |
トラッキング方式 |
ポジショントラッキング |
arpara Gaming Kit
出典:Amazon
参考価格(税込) |
158,800円 |
重さ |
200g |
サイズ(幅×高さ×奥行) |
16.4×5.5×25 cm |
ピント調節機能 |
あり |
トラッキング方式 |
ポジショントラッキング |
Meta Oculus Rift S 高性能VRヘッドセット
出典:Amazon
参考価格(税込) |
96,400円 |
重さ |
1050g |
サイズ(幅×高さ×奥行) |
27.8×16×21 cm |
ピント調節機能 |
あり |
トラッキング方式 |
ポジショントラッキング |
ゲーム機用|おすすめのVRゴーグル2選
次に、ゲーム機用のおすすめVRゴーグルです。
本記事でも紹介しましたが、ゲーム機用は次の2つから選ぶことになります。
SONY PlayStationVR
参考価格(税込) |
27,000円 |
対応機種 |
PlayStation4,5 |
重さ |
600g |
サイズ(幅×高さ×奥行) |
18.7×18.5×27.7 cm |
ピント調節機能 |
あり |
トラッキング方式 |
ポジショントラッキング |
SONY PlayStationVR2
参考価格(税込) |
74,980円 |
対応機種 |
PlayStation5 |
重さ |
560g |
サイズ(幅×高さ×奥行) |
21.1×15.8×27.8 cm |
ピント調節機能 |
あり |
トラッキング方式 |
ポジショントラッキング |
スマホ用|おすすめのVRゴーグル4選
次は、スマホ用のおすすめVRゴーグルです。
重さに関しての注意点ですが、こちらの製品は表記している重さに加えて、スマホの重量も加算されます。
(iPhoneのシリーズにもよりますが、200g前後が平均です)
この点も考慮しながら、参考にしてください。
TNICE VRゴーグル
出典:Amazon
参考価格(税込) |
2,999円 |
対応OS |
iPhone&Android |
重さ |
370g |
サイズ(幅×高さ×奥行) |
18.5×13.45×10 cm |
ピント調節機能 |
あり |
トラッキング方式 |
ヘッドトラッキング |
NAZUSA VRゴーグル
出典:Amazon
参考価格(税込) |
3,134円 |
対応OS |
iPhone&Android |
重さ |
430g |
サイズ(幅×高さ×奥行) |
-(記載なし) |
ピント調節機能 |
あり |
トラッキング方式 |
ヘッドトラッキング |
Tethys VRゴーグル
出典:Amazon
参考価格(税込) |
3,099円 |
対応OS |
iPhone&Android |
重さ |
282g |
サイズ(幅×高さ×奥行) |
23.4×10.7×21.5 cm |
ピント調節機能 |
あり |
トラッキング方式 |
ヘッドトラッキング |
Aesval VRゴーグル
出典:Amazon
参考価格(税込) |
3,480円 |
対応OS |
iPhone&Android |
重さ |
600g |
サイズ(幅×高さ×奥行) |
23.5×10.8×21.3 cm |
ピント調節機能 |
あり |
トラッキング方式 |
ヘッドトラッキング |
スタンドアローン|おすすめのVRゴーグル3選
VRゴーグル単体で使えるスタンドアローンのおすすめモデルです。
PC接続でも使えるモデルもあるため、あわせて参考にしてください。
Meta Quest2 VRヘッドセット128GB
参考価格(税込) |
55,000円 |
PC接続 |
有 |
重さ |
504g |
サイズ(幅×高さ×奥行) |
14.5×10.3×18.5 cm |
ピント調節機能 |
あり |
トラッキング方式 |
ポジショントラッキング |
PICO PICO4 128GB
出典:PICO4|PICO
参考価格(税込) |
49,000円 |
PC接続 |
有 |
重さ |
550g |
サイズ(幅×高さ×奥行) |
19.5×10.6×25.5〜31.0 cm |
ピント調節機能 |
あり |
トラッキング方式 |
ポジショントラッキング |
HTC VIVE Focus3
参考価格(税込) |
179,000円 |
PC接続 |
有 |
重さ |
781g |
サイズ(幅×高さ×奥行) |
約20×10×30 cm |
ピント調節機能 |
あり |
トラッキング方式 |
ポジショントラッキング |
まとめ
今回はVRゴーグルの種類や選び方、おすすめモデルについて紹介させていただきました。
最後にもう一度、本記事の内容をまとめておきます。
- VRゴーグルは「PC用」「スマホ用」「ゲーム機用」「スタンドアローンモデル」の4種類がある
- 長時間のプレイを考えているなら、本体の重さが500g以下の軽量モデルがおすすめ
- PC用を購入するときは、メーカーのPC推奨スペックを満たしているかを確認する
- VR酔いを防ぐために、ピント調節機能の有無を確かめる
- 使用用途に応じて、必要なトラッキング機能も考えておく
VRゴーグルは高価格帯の製品も多いですが、近未来的な体験ができるデバイスです。
充実した体験をするためにも本記事を参考にして、お気に入りのVRゴーグルを見つけてみてください。