折りたたみクロスバイクがあれば、カジュアルな街乗りからサイクリングまで、楽しみが無限に広がります。
しかし最適な一台を選ぶためには、折りたたみクロスバイクに特有の性質を知ることが大切です。
そこでこの記事では、折りたたみクロスバイクのメリットとデメリットや、選ぶ際にチェックしたいポイントを解説します。おすすめのモデルもご紹介しますので、折りたたみクロスバイク選びの参考になさってください。
目次
- 1 折りたたみクロスバイクとは?
- 2 折りたたみ自転車のメリットとデメリット
- 3 折りたたみクロスバイクの選び方
- 4 折りたたみクロスバイクのおすすめモデル11選
- 4.1 GIANT(ジャイアント)|MR4ーR
- 4.2 birdy(バーディー)|birdy Air
- 4.3 KHS|F-20R
- 4.4 BROMPTON(ブロンプトン)|Brompton Black Edition
- 4.5 DAHON(ダホン)|HorizeDisc
- 4.6 RENAULT(ルノー)|LIGHT10
- 4.7 BIKE FRIDAY.JP (バイクフライデー)|Pocket Rocket
- 4.8 tern(ターン)| Verge N8
- 4.9 RENAULT(ルノー)|PLATINUM LIGHT6
- 4.10 Panasonic(パナソニック)|オフタイム BE-ELW075
- 4.11 FIAT(フィアット)|AL-FDB207
- 4.12 下取りチェッカーで電動自転車を賢く買い替えよう
- 5 まとめ
折りたたみクロスバイクとは?
クロスバイクとは、ロードバイクの走行性能とマウンテンバイクの安定性、さらに街乗りしやすい使い勝手を兼ね備えた自転車です。クロスオーバーバイクとも呼ばれます。
クロスバイクには、次のような特徴があります。
- ロードバイクのように軽量なフレーム
- タイヤ幅が広く安定した走りが実現
- カゴを取り付けられる
- ライト・自転車スタンドなど街乗りで活躍するツールを搭載できる
速く走ることを目的にしたロードバイクのフレーム構造を踏襲しながらも、マウンテンバイクのように安定感のあるタイヤ幅のため、街中の段差や未舗装道路でも安心して駆け抜けることができます。
さらに日常使いで活躍するカゴや自転車スタンド、ライトを取り付けられるのも特徴です。通勤や買い物などの普段使いから軽い運動まで、幅広く活躍するのが、クロスバイクです。
しかし自宅に駐輪スペースがなかったり、公共の駐輪場に駐輪するのは盗難が心配だったりといったこともあります。遠方でのライドを楽しむために、車や電車などで自転車を運びたいこともあるでしょう。
こういった際に便利なのが、折りたたみクロスバイクです。折りたたみクロスバイクはコンパクトに折りたためるので、屋内などの限られたスペースで保管できます。車に載せたり、専用のキャリーバッグに入れて電車などに持ち込み、旅先でサイクリングを楽しむことも可能です。
折りたたみ自転車のメリットとデメリット
折りたたみ自転車の最大の魅力はコンパクトに折りたためる点ですが、その分通常の自転車とは構造が異なります。折りたたみ自転車に特有の構造や特性、弱点を理解することが、魅力や強みを最大限生かすために欠かせません。
折りたたみ自転車のメリットとデメリットを、確認しておきましょう。
メリットはコンパクトさ!省スペースかつ携帯性が抜群
折りたたみ自転車のメリットには、次のようなものがあります。
- コンパクト
- 持ち運びが容易
- 狭いスペースで保管できる
- 旅先などに持ち運べる
- サビなどの劣化を防げる
- 盗難防止になる
- こぎ出しが軽い
- カスタムを楽しめる
- 楽な姿勢で乗れる
折りたたみ自転車は、折りたたむことでコンパクトなサイズになります。車のトランクに入れたり、専用のキャリーバッグに収納して電車に持ち込んだりできるため、遠方まで持ち運ぶことも可能です。
移動手段が限られがちな旅行先に折りたたみ自転車を持参すれば、活動できる範囲が広がり、楽しみ方も無限に広がるでしょう。折りたたみ自転車を専用のキャリーバッグに収納すれば、荷物と共に宿泊施設に持ち込むことも可能です。
日常生活の中でも、折りたたみ自転車の特性は遺憾無く発揮されます。折りたたみ自転車はコンパクトなので、玄関ホールや物置、倉庫など、置く場所を選びません。例えば屋外に駐輪場がない住宅でも、安心して屋内に保管できます。
屋内に保管すれば、雨や湿気によって生じるサビの発生を防ぐ効果も期待できるほか、盗難のリスクを軽減することも可能です。
またタイヤのサイズが一般的な自転車より小さい傾向がある折りたたみ自転車は、こぎ出しが軽い特徴もあります。小さな力でこぎ出せるので、力の弱い方でも乗りやすいでしょう。
さらに折りたたみ自転車は、上体を起こしたアップライトな姿勢で乗ることができます。前傾姿勢で自転車に乗ると、スピードは出るものの疲れやすくなるのが弱点です。ゆったりと景色を楽しみながらライドを楽しむなら、折りたたみ自転車のようにアップライトな姿勢で乗れる自転車を選ぶのがおすすめです。
折りたたみ自転車はカスタムも自在です。遠出するときのためにドリンクボトルや携帯リュックなどを取り付ければ、散策がより一層楽しくなるでしょう。
デメリットは折りたたみ構造ゆえの独特な乗り心地
コンパクトで持ち運びや保管が容易な点が魅力の折りたたみクロスバイクですが、弱点もあります。弱点を理解して使用するシーンを適切に選ぶことが、折りたたみクロスバイクの長所を生かすために重要です。
折りたたみクロスバイクには、次のような弱点があります。
- スピードが出にくい
- ロングライドに向かない
- 振動が大きい
- 濡れた路面で転びやすい
折りたたみクロスバイクは、一般的な自転車よりタイヤのサイズが小さい傾向があります。その分スピードがでにくく、地面からの衝撃が体に伝わりやすいため、長距離のライドに不向きな傾向がある点は弱点です。
またタイヤが小さい自転車の場合、構造によって直進する際の安定性が低いことがあります。乾いた地面を走行する分には、問題ありません。ただ濡れた地面を走る際は、滑りやすいことがあるため、注意が必要です。
折りたたみクロスバイクに乗る際は、天気の良い日を選ぶと快適に乗れるでしょう。
折りたたみクロスバイクの選び方
折りたたみクロスバイクを選ぶ際は、次の5点をチェックしてください。
- サイズ・適応身長の確認
- フレーム素材や特性
- ギア数が7段以上
- ブレーキが固すぎない
- 本体の重さ
サイズ・適応身長の確認
通常のクロスバイクであれば身長に合わせて複数のサイズが展開されています。しかし折りたたみクロスバイクは基本的にワンサイズのため、サドルの高さで調整するのが主流です。
メーカーのカタログには、適応身長が書かれていることがあります。しかし142cm〜180cmといったようにかなり身長の幅が広く、該当するすべての身長の方が快適に乗りこなせるとは限りません。あくまでも適応身長であり、自転車のサイズから考えて乗車可能な身長を示していることから、快適に乗りこなせる身長ではない点にご注意ください。
またメーカーやモデルによって、サイズ感は異なります。手とハンドルの距離、サドルからハンドルまでの距離や高さなどをチェックする意味で、折りたたみクロスバイクを購入する際は試乗して確認することが大切です。
フレーム素材の特性で選ぶ
折りたたみクロスバイクのフレームに使用される素材には、さまざまな種類があります。それぞれの特性をまとめたものが次の表です。
フレームの素材 |
特性 |
|||
重量 |
耐久性 |
振動 |
価格 |
|
スチール(鉄) |
重い |
さびやすい |
伝わりやすい |
安い |
アルミ |
軽い |
丈夫 |
伝わりやすい |
中程度 |
カーボン |
軽い |
丈夫 |
伝わりにくい |
高い |
クロモリ |
アルミより重い |
スチールよりさびにくい |
伝わりにくい |
若干高い |
初めて折りたたみクロスバイクを購入する人から上級者まで広く対応するのが、アルミ製のフレームです。軽量で扱いが容易であり、手頃な価格で購入できます。
中級者以上であればカーボン製、車体にこだわりたい人はクロモリを選択するのもよいでしょう。
ホームセンターなどでリーズナブルに販売されている折りたたみクロスバイクの場合、フレーム素材が明記されていない場合もあります。この場合、車体が重ければスチール、軽い場合はアルミの可能性が高いでしょう。
スチール製のクロスバイクは安価ですが、乗り心地や耐久性に難があります。また重いため持ち運びが難しくなる可能性が否めません。どちらを選ぶか迷う場合は、アルミフレームの折りたたみクロスバイクを選ぶのがおすすめです。
ギア数は7段以上がおすすめ
折りたたみクロスバイクを選ぶなら、ギア数は7段以上のものがおすすめです。
快適に走るためには、こぎ出しや上り坂では軽いギアに設定し、平坦な道をスピーディーに駆け抜けたい場合は重いギアに切り替えるのがポイントです。
街乗りや短距離のツーリングで主に使用する予定であれば6段程度。長距離のツーリングを考えている場合は、7段以上の折りたたみクロスバイクを検討するとよいでしょう。
ただしギア数が増えるほど、本体の重量が重くなります。また価格も高くなる傾向です。折りたたみクロスバイクを使用する予定のシーンや予算に応じて、選んでください。
ブレーキを確認しよう
折りたたみクロスバイクを購入する際は必ず、ブレーキをチェックしてください。
自転車のブレーキは命に関わる重要なパーツです。硬すぎる場合、上手く作動させられず、事故につながる可能性があります。
ブレーキは基本的に、次の4つのパーツから構成されています。
- ブレーキレバー
- ワイヤー
- アーム
- ブレーキシュー
ブレーキレバーを握るとワイヤーが引っ張られてアームが動いてタイヤの外縁部分であるリムを挟みます。するとブレーキシューが車輪に当たって摩擦が生じ、この摩擦力によって自転車が減速する仕組みです。
本来、ブレーキレバーを左右同時に軽く握れば、ブレーキがかかります。強く握るほどブレーキが強くかかりますが、急に強い力でブレーキをかけると危険なため、軽く握ってブレーキをかけるのが理想です。
しかしブレーキが硬い場合、強く握らねばなりません。急に自転車が減速したり、握り加減次第でうまくブレーキがかからず十分に減速できなかったりする可能性もあるので、ブレーキの状態が硬いままでは危険です。
ブレーキは摩耗によって消耗しやすい場所ですから、オイルを注入したり定期的なメンテナンスは必須です。しかし購入の段階でブレーキが硬い場合は、何らかの不具合が生じている、もしくは自分に合っていない可能性も考えられます。
試乗する段階で、ブレーキのチェックを念入りにおこなってください。
本体の重さ
折りたたみクロスバイクは、接合部が複雑な構造になっているため、コンパクトなサイズの割に重い場合が少なくありません。
乗り降りするときや持ち運びの際、坂道で押しながら歩くシーンなど、想定されるさまざまシーンを考慮に入れて、適切な重さであるかを確認してください。
折りたたみクロスバイクの重さを大きく左右するのは、フレームの素材です。アルミフレームを採用している折りたたみクロスバイクの場合、10kg以下の軽量なモデルが多い傾向があります。
ただし軽量なモデルは価格が高い傾向があるため、予算とのバランスを考慮しながら最適な折りたたみクロスバイクを選んでください。
折りたたみクロスバイクのおすすめモデル11選
折りたたみクロスバイクの種類は豊富で、各メーカーからバリエーション豊富にリリースされています。その中でも特におすすめな折りたたみできるクロスバイクのモデル、全11選です。
お気に入りの一台を、ぜひ見つけてください。
GIANT(ジャイアント)|MR4ーR
画像出典:GIANT
参考価格(税込) |
160,000円 |
フレーム |
アルミ |
サイズ(mm) |
650×380×560 |
重量 |
9.9kg |
ギア |
22段変速 |
タイヤサイズ |
24×1.0 |
birdy(バーディー)|birdy Air
画像出典:birdy
参考価格(税込) |
253,000円 |
フレーム |
birdy monocoque |
折りたたみサイズ(mm)ほう |
600×340×720 |
重量 |
9.87kg(ペダルは除く) |
ギア |
9段変速(Shimano Sora 9speed) |
タイヤサイズ |
Schwalbe Kojak 18×1.25 |
KHS|F-20R
画像出典:KHS
参考価格(税込) |
176,000円 |
フレーム |
クロームモリブデン鋼 |
サイズ |
M (T-T 530mm) |
重量 |
約11.3kg |
ギア |
18段変速 |
タイヤサイズ |
20×1.1 |
BROMPTON(ブロンプトン)|Brompton Black Edition
画像出典:BROMPTON
参考価格(税込) |
2段変速:236,500円 6段変速:269,500円 |
フレーム |
スチール |
サイズ(mm) |
ミドルハンドル:1,015×1,045 ローハンドル:925×1,045 |
ギア |
2段もしくは6段変速 |
タイヤ |
Marathon Racer |
DAHON(ダホン)|HorizeDisc
画像出典:DAHON
参考価格(税込) |
109,780円 |
フレーム |
アルミ |
サイズ(mm) |
850×430×680 |
重量 |
12.0kg |
ギア |
8段変速 |
タイヤサイズ |
20インチ(ETRTO 406) |
RENAULT(ルノー)|LIGHT10
画像出典:RENAULT
参考価格(税込) |
55,787円 |
フレーム |
アルミ |
サイズ(mm) |
830×430×630 |
重量 |
約10.8kg(本体重量:ペダル、スタンドを除く) |
ギア |
7段変速 |
タイヤサイズ |
20×1.75 |
BIKE FRIDAY.JP (バイクフライデー)|Pocket Rocket
画像出典:BIKE FRIDAY.JP
参考価格(税込) |
55,787円 |
フレーム |
クロームモリブデン鋼 |
重量 |
約10.79kg |
ギア |
7もしくは8段変速 |
タイヤサイズ |
20 |
tern(ターン)| Verge N8
画像出典:tern
参考価格(税込) |
126,500円 |
フレーム |
アルミ |
サイズ(mm) |
380×790×720 |
重量 |
11kg |
ギア |
8段変速 |
RENAULT(ルノー)|PLATINUM LIGHT6
画像出典:RENAULT
参考価格(税込) |
78,887円 |
フレーム |
アルミ |
サイズ(mm) |
650×380×560 |
重量 |
約6.8kg(本体重量:ペダル、スタンドを除く) |
ギア |
シングルギア |
タイヤサイズ |
14×1.35 |
Panasonic(パナソニック)|オフタイム BE-ELW075
画像出典:PANASONIC
参考価格(税込) |
150,000円 |
フレーム |
アルミ |
乗車適応身長(目安) |
149~185cm |
サドルの高さ(最低地上高~最高地上高) |
79.0~95.5cm |
重量 |
20.6kg(バッテリー含む) |
ギア |
外装7段変速 47T×12-28T |
タイヤサイズ |
前18/後20 |
FIAT(フィアット)|AL-FDB207
画像出典:GIC
参考価格(税込) |
44,930円 |
フレーム |
アルミ |
サイズ(mm) |
840×610×510 |
重量 |
約12.7kg |
ギア |
7段変速 |
タイヤサイズ |
20×1.5 |
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まとめ
折りたたみクロスバイクは、ロードバイクやマウンテンバイクの強みを取り入れたクロスバイクに、コンパクトに折りたためる特徴を加えた、ハイブリッドな自転車です。
コンパクトなスペースに保管できることから、屋内での管理が容易な点や、車などに乗せて遠方まで持ち運んで楽しめるメリットがあります。
折りたたみクロスバイクを選ぶ際は、次の点をチェックしてください。
- 試乗してサイズ感を確認
- フレーム素材の特性で選ぶ
- 汎用性を求めるなら、ギア数は7段以上
- ブレーキが固すぎないもの
- 本体の重量
本記事でご紹介したモデルを参考にご自分にぴったりの折りたたみクロスバイクを選んで、街乗りや旅先での散策がワンランクアップする喜びを、体感なさってください。