「街中の移動や、近くのスーパーへの買い物を楽に済ませたい」
「電車を使っての通勤が大変になってきた」など、これらを解決したい理由から、よく購入される電動自転車のミニベロタイプ。
タイヤが20インチと小さいことから、「ちゃんと快適に走れるのかな」と疑問に思ったことはありませんか?
まず結論からお伝えすると、電動自転車のミニベロは他の自転車と比べても、走行性能に大きな違いはないと言えます。
なぜ、タイヤが小さいのに走行性能に大きな違いはないのか?
そして、電動自転車のミニベロは走行性能以外にどのようなメリット・デメリットがあるのか。
これらを説明するために、本記事では下記について説明していきます。
- 電動ミニベロ(電動自転車のミニベロ)とは?
- 電動ミニベロの走行性能は、他の自転車よりも劣る?
- 電動ミニベロを使用する4つのメリット
- 電動ミニベロを使用する4つのデメリット
- おすすめの電動ミニベロTOP10
- 電動ミニベロの最適な使用場面は?
- 電動ミニベロの相場は?
電動自転車のミニベロは、デザインと走行性能に優れた製品が多いです。
少しでも移動を快適にしたい、おしゃれな自転車で毎日気分よく通勤したいという人は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
目次
- 1 電動ミニベロ(電動自転車のミニベロ)とは?
- 2 電動ミニベロの走行性能は、他の自転車よりも劣る?
- 3 電動ミニベロを使用する4つのメリット
- 4 電動ミニベロを使用するデメリット
- 5 電動ミニベロの最適な使用場面
- 6 電動ミニベロの相場は?
- 7 おすすめの電動ミニベロ TOP10
- 7.1 第1位:TRANS MOBILLY E-BASIC (92213)
- 7.2 第2位:パナソニック オフタイム BE-ELW074
- 7.3 第3位:パナソニック グリッター BE-ELGL034
- 7.4 第4位:パナソニック ベロスター・ミニ BE-ELVS073
- 7.5 第5位:KAIHOU スイスイ BM-AZ300
- 7.6 第6位:パナソニック ビビ・L・20 BE-FL031
- 7.7 第7位:ヤマハ PAS CITY-C PA20CC
- 7.8 第8位:パナソニック EZ BE-ELZ034
- 7.9 第9位:TRANS MOBILLY NEXT206 (AL-FDB206E)
- 7.10 第10位:ヤマハ PAS SION-U PA20SU
- 8 まとめ
電動ミニベロ(電動自転車のミニベロ)とは?
まず、ミニベロとは「20インチ以下の小さいタイヤを採用した大人用の自転車」を指します。
そして、電動ミニベロとは、ミニベロにバッテリーを搭載し、電動アシストの力を借りることができる自転車を指しています。
本記事でも紹介していますが、20インチ以下の小さいタイヤであっても、走行性能が大きく劣っているというわけではありません。
速度を維持する力は、26インチの大きいタイヤの自転車よりは劣りますが、加速性能や小回りの良さがあるため、街乗りなどで使う自転車として人気があります。
ただ、本当に電動ミニベロは、他の自転車よりも走行性能が劣っていないのか?
そして、電動ミニベロにはどんなメリットやデメリットがあるのか?
これらが分からないことには、電動ミニベロの購入には踏み切れませんよね。
これから、購入の参考になるように詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。
電動ミニベロの走行性能は、他の自転車よりも劣る?
前の項目でもお伝えしましたが、電動ミニベロの走行性能は、他の自転車よりも劣っているわけではありません。
よくある誤解として、「ミニベロ=スピードが出ない」というイメージがありますが、これは間違いだと覚えておいてください。
自転車のスピードは、タイヤの大きさで決まるわけではなく、ペダルの回転運動(ギア比)で決まります。
たとえば、多段変速機付きの自転車でギアを1に設定すれば、ペダルを軽く漕げるかわりに多く回す必要がありますよね。
逆に、自転車のギアを6に設定すれば、ペダルが重くなるかわりにスピードが出るようになります。
このように自転車のスピードは、ギア比で決まると言われています。
つまり、このギア比が一緒の場合、理論上はどのサイズの自転車でも同じようにスピードが出るというわけですね。
ミニベロは、このギア比が高く設定されていたり、変速機能が充実しているなど、小さいタイヤで十分な距離を進めるように作られています。
タイヤは小さいため、「巡航速度」と呼ばれる一定以上の速度を維持する力は強くないですが、スピードが出ないわけではないことを覚えておきましょう。
電動ミニベロを使用する4つのメリット
次に、電動ミニベロを使用するメリットを紹介していきます。
この項目で紹介しているメリットは、以下の通りです。
- 街乗りが快適
- 身長が小さい人でも乗りやすい
- 場所を取らない
- オシャレかつ、豊富なカスタムが可能
イメージに近いメリットかもしれませんが、理由から詳しく知ることで、購入時の参考になることも多いです。
上から順番に解説していくので、ぜひ参考にしてください。
1.街乗りが快適
まず、1つめは街乗りが快適であることです。
街乗りが快適になる理由としては、タイヤが小さいため「小回りがきく」、そして「少ない力で漕ぎ出せる」からです。
街に出れば、どうしても人や信号が多くなりますよね。
電動ミニベロは、これらの街の状況でもスムーズに対応できるため、街乗りに向いているというわけです。
街に出掛けるとミニベロタイプの自転車を多く見かけると思いますが、それはやはり便利だと感じる人が多いためと言えるでしょう。
2.身長が小さい人でも乗りやすい
2つめは、身長が小さい人でも乗りやすいことです。
例えば小柄な人にとっては、26インチの自転車に乗ろうとすると、少し大きいと感じることがあります。
「足がつかない」「ペダルを漕ぐのが大変」と思うことがあるのですが、ミニベロは小さいタイヤを使っているため、これらの問題を解決しています。
適正身長も130cm〜の製品も多いため、小柄な女性でも安心して乗ることができます。
3.場所を取らない
3つめは、場所を取らないことです。
自転車を購入した時に、意外に困るのが駐輪スペースです。
例えば賃貸によっては次のようなケースがあると考えられます。
- 駐輪場がない
- 他の入居者の自転車で埋まっている
もしくは自転車の盗難を考えて、玄関先などに保管したいという人は多いのではないでしょうか。
これらの状況を考えると、電動ミニベロの車体のコンパクトさはメリットの1つになります。
さらに折りたたみできる製品も販売されているのも、嬉しいポイントだと言えますね。
4.オシャレかつ、豊富なカスタムが可能
4つめは、オシャレかつ、豊富なカスタムが可能なことです。
ミニベロは街乗りが主流とされているからか、次のような特徴があります。
- デザインに力を入れているメーカーが多い
- カラーも豊富に展開している
このため、お気に入りの一台が見つかりやすいのは大きなメリットでしょう。
他には、ミニベロには次のように豊富なカスタムが揃っているのも特徴です。
- タイヤ
- ホイール
- カゴ
- グリップ
- キックスタンド
オシャレなデザインから、さらに自分好みにカスタマイズできるのは嬉しいですよね。
お気に入りのデザインの電動ミニベロで街に出かければ、気分も上がると思うので、ぜひ購入時の1つのメリットとして意識してみてください。
電動ミニベロを使用するデメリット
次に、電動ミニベロを使用するデメリットを紹介します。
これから紹介するデメリットは、以下の通りです。
- 長距離走行(30km〜)に不向き
- 普通のミニベロよりも重い
- ハンドリングが不安定になりがち
- タイヤが小さいため、メンテナンス頻度は高め
それでは、順番に紹介していきます。
1.長距離走行に不向き
1つめは、長距離走行(30km〜)に不向きなことです。
電動ミニベロは、電動アシストのおかげで、普通のミニベロよりは長距離走行に向いた性能になっています。
じゃあ、なぜここで「長距離に不向き」というデメリットを挙げたのか?
それは、搭載しているバッテリー容量が小さいことが問題になるためです。
電動自転車は、バッテリー容量によって走行可能距離が異なります。
具体的に説明するために、バッテリー容量と走行可能距離を以下の表にまとめました。あわせて、ご覧ください。
バッテリー容量 | 走行可能距離 |
5.0~8.0Ah | 約20~30km |
12.0~16.0h | 約45〜60km |
20.0Ah | 約75km |
電動ミニベロに搭載されている5.0Ah〜8.0Ahが平均的です。
表を見てもらうと分かるようにバッテリー容量が8.0Ahでも、走行可能距離は約30kmとなっています。
(エコモードと呼ばれる、一番アシスト力が弱いモードでは10〜20kmが追加されるモデルが多いです)
バッテリーが切れた後は、本体重量が重いミニベロを漕ぐことになってしまうので、長距離走行を検討している人は注意してください。
2.普通のミニベロよりも重い
2つめは、普通のミニベロよりも重いことです。
普通のミニベロは10〜15kg、電動ミニベロは20〜25kgが平均の本体重量になっています。
玄関先に保管することを想定しており、エレベーターがないなど、長い距離を持ち運ぶ必要があれば、大変であることを覚えておきましょう。
参考として、何も搭載されていない一般的な自転車で15〜20kgです。
普通の自転車に比べて5kgほど重いと考えていただければ、イメージもしやすいかと思います。
3.ハンドリングが不安定になりがち
3つめは、ハンドリングが不安定になりがちなことです。
理由は、タイヤが小さいため「直進の安定性に欠けること」、そして「凸凹の路面や段差からの影響を受けやすい」ためです。
ミニベロはタイヤが小さいため、一定以上の速度を維持する力が弱く、どうしても直進の安定性に欠けます。
また、凸凹の道や段差を走っていると、衝撃を吸収するパーツが短いため、手元にくる衝撃が普通の自転車よりも大きくなりがちです。
もちろん、そのことが原因で転倒することはありませんが、電動ミニベロには苦手とする道があることは覚えておきましょう。
4.タイヤが小さいため、メンテナンス頻度は高め
4つめは、タイヤが小さいため、メンテナンス頻度が高くなることです。
タイヤが小さいということは、普通の自転車と同じ距離を走っていても、より多くタイヤが回転することになります。
より多く回転するということは、タイヤが早く劣化することにもつながります。
あくまで、比較した際にメンテナンス頻度が高くなるだけではありますが、購入の際には覚えておいてください。
電動ミニベロの最適な使用場面
次は、電動ミニベロの最適な使用場面をお伝えしていきます。
電動ミニベロは、ここまでに紹介したメリット・デメリットから「街乗り」「近場への買い物」「通勤・通学」に向いていると言えるでしょう。
- 小回りがきく
- 小さい力で漕ぎ出せる
- 車体がコンパクトなため、駐輪もしやすい
- デザインに優れたものが多い
おさらいにはなりますが、これらのメリットから、先ほど紹介した状況に向いていると言えます。
長距離走行を得意としている電動ミニベロもありますが、基本的には最大走行距離が30km以内の製品が多いです。
通勤・通学、サイクリングなどに使う際は、走行距離を把握したうえで購入するようにしましょう。
電動ミニベロの相場は?
ランキングを紹介する前に、電動ミニベロの相場も紹介しておきます。
電動ミニベロの相場は、10万円前後になります。
安いモデルになると6万円、高いモデルになると20万円近くになる製品もありますが、相場は10万円前後になると覚えておきましょう。
価格差による違いですが、基本的にはバッテリー容量が比例しています。
すべての電動自転車に共通していることですが、バッテリー容量に比例して値段が決まります。
バッテリー容量が大きければ、最大走行距離は長いため、充電回数も少なくて済みますが、その代わり値段も高くなります。
バッテリー容量が小さければ、最大走行距離は短くなり、充電回数も多くなりますが、その
代わりに値段が安くなるというわけですね。
また、バッテリーの充電回数は電動自転車の寿命にも関わります。
バッテリーの寿命について、詳しく知りたい方は下記の記事を参考にしてください。
→電動自転車のバッテリー寿命はいつ?寿命の原因や症状、交換費用など
おすすめの電動ミニベロ TOP10
それでは、電動ミニベロのランキングを紹介していきます。
今回のランキングは、各販売サイトのランキングやレビューなどを参考に作成いたしました。ぜひ、参考にしてみてください。
第1位:TRANS MOBILLY E-BASIC (92213)
出典:TRANS MOBILLY E-BASIC | Amazon
参考価格(税込) | 61,090円 |
メーカー | TRANS MOBILLY |
本体重量 | 20kg |
最大走行距離 | 40km |
変速シフト数 | 変速機能なし |
タイヤサイズ | 20インチ |
バッテリー容量 | 5Ah |
充電時間 | 3時間 |
折りたたみ機能 | 〇 |
第2位:パナソニック オフタイム BE-ELW074
参考価格(税込) | 115,000円 |
メーカー | パナソニック |
本体重量 | 20.6kg |
最大走行距離 | 50km |
変速シフト数 | 7段変速 |
タイヤサイズ | 20インチ |
バッテリー容量 | 8Ah |
充電時間 | 3時間 |
折りたたみ機能 | 〇 |
第3位:パナソニック グリッター BE-ELGL034
参考価格(税込) | 107,010円 |
メーカー | パナソニック |
本体重量 | 25.8kg |
最大走行距離 | 75km |
変速シフト数 | 3段変速 |
タイヤサイズ | 20インチ |
バッテリー容量 | 12Ah |
充電時間 | 4時間 |
折りたたみ機能 | × |
第4位:パナソニック ベロスター・ミニ BE-ELVS073
参考価格(税込) | 91,590円 |
メーカー | パナソニック |
本体重量 | 20.9kg |
最大走行距離 | 60km |
変速シフト数 | 7段変速 |
タイヤサイズ | 20インチ |
バッテリー容量 | 8Ah |
充電時間 | 4.5時間 |
折りたたみ機能 | × |
第5位:KAIHOU スイスイ BM-AZ300
参考価格(税込) | 59,800円 |
メーカー | KAIHOU |
本体重量 | 22kg |
最大走行距離 | 30km |
変速シフト数 | 6段変速 |
タイヤサイズ | 20インチ |
バッテリー容量 | 5.8Ah |
充電時間 | 4時間 |
折りたたみ機能 | 〇 |
第6位:パナソニック ビビ・L・20 BE-FL031
参考価格(税込) | 113,990円 |
メーカー | パナソニック |
本体重量 | 21.3kg |
最大走行距離 | 75km |
変速シフト数 | 3段変速 |
タイヤサイズ | 20インチ |
バッテリー容量 | 12Ah |
充電時間 | 4時間 |
折りたたみ機能 | × |
第7位:ヤマハ PAS CITY-C PA20CC
参考価格(税込) | 113,000円 |
メーカー | ヤマハ |
本体重量 | 20.8kg |
最大走行距離 | 46km |
変速シフト数 | 3段変速 |
タイヤサイズ | 20インチ |
バッテリー容量 | 12.3Ah |
充電時間 | 3.5時間 |
折りたたみ機能 | × |
第8位:パナソニック EZ BE-ELZ034
参考価格(税込) | 112,860円 |
メーカー | パナソニック |
本体重量 | 22.5kg |
最大走行距離 | 52km |
変速シフト数 | 3段変速 |
タイヤサイズ | 20インチ |
バッテリー容量 | 8Ah |
充電時間 | 3時間 |
折りたたみ機能 | × |
第9位:TRANS MOBILLY NEXT206 (AL-FDB206E)
出典:TRANS MOBILLY NEXT206(AL-FDB206E)|GIC BIKE COLLECTION / ジック株式会社
参考価格(税込) | 113,000円 |
メーカー | TRANS MOBILLY |
本体重量 | 13.5kg |
最大走行距離 | 40km |
変速シフト数 | 6段変速 |
タイヤサイズ | 20インチ |
バッテリー容量 | 5Ah |
充電時間 | 4時間 |
折りたたみ機能 | 〇 |
第10位:ヤマハ PAS SION-U PA20SU
出典:PAS SION-U – 電動自転車 | ヤマハ発動機
参考価格(税込) | 117,810円 |
メーカー | ヤマハ |
本体重量 | 21.5kg |
最大走行距離 | 46km |
変速シフト数 | 3段変速 |
タイヤサイズ | 20インチ |
バッテリー容量 | 12.3Ah |
充電時間 | 3.5時間 |
折りたたみ機能 | × |
まとめ
今回は電動自転車のミニベロの相場や性能、ランキングを紹介させていただきました。
最後にもう一度、本記事の内容をまとめておきます。
- ミニベロとは、20インチ以下のタイヤを採用した大人用の自転車
- 電動ミニベロは、他の自転車と同じスピードを出すことができる
(速度を維持する力は、少しだけ劣る) - メリットは、「デザインに優れている」「場所を取らない」etc…
- デメリットは、「長距離走行が苦手」「車体が重め」etc…
- 電動ミニベロは、「街乗り」や「近場への買い物」「通勤」に適している
- 電動ミニベロの相場は10万円前後
電動ミニベロを持っていることで、気軽に出かけられる場面は増えるでしょう。
ちょっとした気分転換で外に出たいときや、近場のスーパーへ買い物に行くときなど…。電動ミニベロが、日常で活躍してくれる場面はとても多いです。
お気に入りの電動ミニベロを使用することで、「生活の質が上がった!」という声はよく聞くので、ぜひ気になっている人は購入を検討してみてください。