電動自転車のクロスバイクとは?相場や性能、おすすめの人気モデルを紹介

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下取りガイド 川辺 あさひ
草原の自転車

「通勤だけではなく、サイクリングなどの趣味で使える電動自転車が欲しい」
「ツーリングに挑戦したいけど、長距離の移動は体力的に心配…」など、これらの幅広い悩みを解決できるのが、電動自転車のクロスバイク。

まず結論からお伝えすると、電動自転車のクロスバイクは他の自転車と比べると、総合的な性能に優れたモデルです。

  • 通勤からサイクリングまで、幅広い用途で使いたい
  • 走行性能はもちろん、見た目も満足できる電動自転車に乗りたい
  • コスパの良い電動自転車を見つけて、長く愛用したい
  • 自分だけのカスタマイズが楽しめる電動自転車がほしい

これらの要望をバランスよく叶えることができるのが、電動自転車のクロスバイクになります。

それでは、なぜ、電動自転車のクロスバイクは総合的な性能に優れていると言われているのか?

この理由を説明するために、本記事では下記について説明していきます。

  • 電動クロスバイクとは?E-bikeとは違うの?
  • 電動ママチャリ、ミニベロ、クロスバイク型の違い
  • 電動クロスバイクを使用する4つのメリット
  • 電動クロスバイクを使用する2つのデメリット
  • 電動クロスバイクを選ぶポイント
  • おすすめの電動クロスバイクTOP9
  • 電動クロスバイクにカゴ付きのモデルはあるのか?

電動自転車のクロスバイクは、電動自転車の中でもとても愛用者が多いモデルです。

少しでも移動を快適にしたい、さらに見た目もカッコいい自転車で気持ち良く移動したいという人は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

電動クロスバイク(電動自転車のクロスバイク)とは?

クエスチョン

電動クロスバイクとはその名の通り、クロスバイクのフレームデザインに、電動アシスト機能が搭載された自転車を指します。

クロスバイクの元々の特徴としては、以下になります。

  • 本体の軽さ
  • ストレートハンドルで乗りやすい
  • 多段ギア搭載モデルが多く、どんな状況でも走りやすい
  • ライトやスタンドなど、アクセサリーをカスタマイズする前提で販売

これらの特徴を持った自転車に、電動アシスト機能が搭載されているモデルになります。

そして、電動クロスバイクは「E-bike」とも呼ばれることがあります。

E-bikeとは、電動アシストがついたスポーツタイプの電動自転車全般を指しており、電動クロスバイクは「E-bikeの種類の1つ」と覚えておきましょう。

E-bikeの分類が分かりやすいように、他の種類と比較した表を用意しました。

それぞれの違いを詳しく知りたい方は、参考にしてみてください。

ハンドルタイプ 特徴
ロードバイク型 ドロップハンドル ・車重が軽く、ツーリングやレースに適している
クロスバイク型 ストレートハンドル ・ツーリングや街中走行に適している万能型
マウンテンバイク(MTB)型 ストレートハンドル

・路面の凹凸の激しい走路で性能を発揮するタイプ。

・太いタイヤにより、高い安定性を誇る

 

電動ママチャリ、ミニベロ、クロスバイクの違い

書き物をする人

次に、電動ママチャリとミニベロ、クロスバイクの違いについて解説します。

購入を検討するにあたって、それぞれのモデルの違いが分かったほうが検討しやすいですよね。

電動ママチャリはイメージできる通り、ママチャリに電動アシストがついたモデルになります。

電動ミニベロとは街中でもよく見かける、小さいタイヤ(20インチ以下)がモデルを指しています。

まず、これらのモデルを比較する前に、電動アシスト機能は「全モデル共通で時速24kmまでしかアシストされない」ことを覚えておきましょう。

これは法律で決まっているため、どのモデルであっても時速24kmを超えたら、電動アシストによる補助がなくなります。

じゃあ、モデル別で何が異なるのか?

「バッテリー容量」「本体重量」「値段」「タイヤサイズ」など…。これらの機能の差がモデルごとに存在します。

あくまで平均値にはなりますが、表に違いをまとめてみました。ぜひ参考にしてみてください。

ママチャリ型 ミニベロ型 クロスバイク型
値段(相場) 10万円前後 10万円前後 10〜20万円
本体重量 20~28kg 18~25kg 20〜23kg
バッテリー容量 8〜10Ah 6~8Ah 10~12Ah
走行可能距離 30〜40km 20〜30km 40〜50km
タイヤサイズ 26インチ 20インチ 700c(※)
おすすめの用途 ・買い物
・通勤、通学
・子供と出かける
・買い物
・通勤、通学
・街乗り
・買い物
・通勤、通学
・街乗り
・スポーツ、レジャー

※タイヤの直径700mmを指す。

上記の表を見ると、それぞれの違いが分かりますね。

基本的に電動自転車の値段は、バッテリー容量に比例します。

そして、バッテリー容量は走行可能距離に。

タイヤサイズは、巡航速度と呼ばれる「一定以上のスピードを維持する力」に関係することを理解し、表を見てもらうと分かりやすいかと思います。

表を見ると、クロスバイクの値段は高めではありますが、他のモデルと比べて「全体的な総合性能」、そして「おすすめの用途」が広いことが分かります。

電動クロスバイクを使用する4つのメリット

ひらめきの電球

他のモデルとの違いを紹介したところで、次は電動クロスバイクを使用する3つのメリットを紹介します。

1.基本的な走行性能が高い

1つめのメリットは、基本的な走行性能が高いことです。

電動クロスバイクは、他のモデルよりも長距離を走ることを想定しているからか、バッテリー容量も多く、走行可能距離も長く設定されています。

さらに、タイヤも大きめに作られており、巡航速度も維持されやすい作りになっていることからも、基本的な走行性能が高いことが分かります。

街中で少し移動したいというわけではなく、ガッツリ遠出もしたいという人には大きなメリットになっていると言えるでしょう。

2.アシスト機能をOFFにしても走りやすい

2つめのメリットは、アシスト機能をOFFにしても走りやすいことです。

  • 本体が、電動ママチャリと比べると約5kg軽い
  • 6〜8段の多段ギアが搭載されている
  • 太めのタイヤとなっているため、地面からの振動も少ない

 

これらの理由から電動アシスト機能をOFFにしても、他のモデルより走りやすいと言えます。

長距離を走る場合はうまく切り替えをすることで、バッテリーの節約に。

そして、日常では自分の力で漕ぎたい時など、気分によって切り替えることが可能になっているので、自分のペースで走ることが可能になっています。

3.車体が比較的軽く、持ち運びしやすい

3つめのメリットは、車体が比較的軽く、持ち運びしやすいことです。

電動自転車は高価なモノなので、あまり外に駐輪しておきたくない人も多いのではないでしょうか?

それに電動自転車のバッテリーは防水機能が搭載されているとはいえ、長時間雨に濡れていると故障する場合があります。

そのため、大雨の日などは自宅などで保管する必要が出てくるのですが、その際に持ち運びしやすいのは嬉しいですよね。

電動自転車を使う際に、自宅などに持ち運ぶシーンが多くなるようであれば、本体重量についても意識しておくのがいいでしょう。

4.見た目がスポーティでカッコいい

4つめのメリットは、見た目がスポーティでカッコいいことです。

「カッコいい」というのは主観的な意見になってしまうので、理由もあわせて説明します。

クロスバイクなどがカッコよく見えるのは、見た目のシンプルさが関係していると言われています。

ママチャリは最初からカゴやライト・泥除けや鍵など、必要になる機能を装備して販売されています。

それに引き換え、クロスバイクは最低限の装備しか付いていません。

(クロスバイクは、「自分が使う用途によってパーツをカスタマイズしていく」というのが一般的なため)

そのため、最低限の装備しかついていない点やフレームの細さから、スポーティでカッコよく見えるモデルが多いというわけですね。

自分の気に入ったデザインの自転車に乗ることで、とても気分良く走ることができます。

見た目のカッコよさも、大きなメリットと言えるのではないでしょうか。

電動クロスバイクを使用する2つのデメリット

注意してください

次に、電動クロスバイクを使用する2つのデメリットを紹介します。

値段がやや高め

1つめのデメリットは、値段がやや高めなことです。

E-bikeの他のロードバイク型や、マウンテンバイク型よりは安く設定されています。

ただ、電動ママチャリやミニベロと比較すると、値段がやや高めに設定されていることを知っておきましょう。

もし、コスパを重視していて、出来るだけ安く購入したいのであれば、6万円台から購入できるモデルもあります。

「電動クロスバイクが欲しいけど、ちょっと値段が気になる…」という人は、以前にコスパの良い電動自転車についてまとめたので、以下の記事を参考にしてみてください。

コスパの良い電動自転車とは?10万円以下で買える電動自転車も紹介

最高速があまり伸びない

2つめのデメリットは、最高速があまり伸びないことです。

本記事でも紹介しましたが、電動アシスト機能は法律で「最大24kmまでしかアシストしてはいけない」ことになっています。

そのため、ロードバイクのように30kmを超える速度で、走り続けることは難しくなります。

電動アシストがされないだけなので24km以上を出すことは可能ですが、ロードバイクに比べたら車体が重いため、難しくなるというわけですね。

近距離のサイクリングや街乗りなどには最適ですが、ロードバイクのような速度でツーリングを考えている場合は、不向きであることは覚えておきましょう。

電動クロスバイクを選ぶときのポイント

確認する人たち

電動クロスバイクのメリット・デメリットを紹介したところで、次は電動クロスバイクを選ぶときのポイントを紹介します。

ぜひ、購入時の参考にしてください。

普段走る距離と、走行可能距離を確認する

まずは、「普段走る距離」と「走行可能距離」を必ず確認するようにしましょう。

電動クロスバイクを使用する場面は、もう明確に決まっていますか?

  • 通勤・通学に使うのか
  • 近距離の買い物や街乗りで使うのか
  • 10〜20kmのサイクリングを楽しむ時に使うのか

たとえば、通勤に使うのであれば、必ず会社までの距離を確認しておきましょう。

会社までの距離が遠いのであれば、往復で10〜20kmの距離も考えられます。

もし、電動クロスバイクの走行可能距離が30kmに設定されていたら、往復20kmの通勤の場合、1.5往復でバッテリーが切れて困ってしまいますよね。

街乗りなどで使う場合は問題ないのですが、長い距離を使う場合は、走行可能距離に余裕を持ったモデルを購入することをおすすめします。

参考までに、バッテリー容量ごとの走行可能距離をまとめた表を掲載しておきます。

こちらも購入時の参考にしてください。

バッテリー容量 走行可能距離
5.0~8.0Ah 約20~30km
12.0~16.0h 約45〜60km
20.0Ah 約75km

 

取り付けたいパーツは付けられるか

次に確認することは、取り付けたいパーツは付けられるかです。

見た目のカッコよさを紹介する項目でも書きましたが、電動クロスバイクは最低限の装備で販売されています。

そのため、ライトや鍵・スタンドなどの必要なパーツは、自分で取り付ける必要があるのですね。

ここで注意点なのですが、取り付けたいパーツを付けられないモデルがあることを知っておきましょう。

特にパーツを付けられなくて困るのが、自転車スタンドです。

電動クロスバイクは自転車スタンドをつけない人も多いのですが、よく駐輪する場所に立てかける所がなければ、不便に感じることも増えるでしょう。

そのため、取り付けたいパーツがある場合は、事前に確認しておくことをおすすめします。

おすすめの電動クロスバイク TOP9

それでは、電動クロスバイクのランキングを紹介していきます。

今回のランキングは、各販売サイトのランキングやレビューなどを参考に作成いたしました。

また、ランキングの前にタイヤサイズの見方をお伝えしておきます。

ロードバイクや、クロスバイクのタイヤサイズは「タイヤ直径×タイヤ幅」で表示されていることが多いです。

タイヤサイズの項目に「700×38C」という表記があるのは、タイヤの直径と幅を示している数値だと認識して、ご覧ください。

※C=mm表示と同様です。つまり上記は「タイヤ直径700mm(27.5インチに相当)×タイヤ幅38mm」という表記になります。

第1位:ブリヂストン TB1e TB7B42

ブリヂストン TB1e TB7B42

出典:TB1e | ブリヂストンサイクル株式会社

参考価格(税込) 127,000円
メーカー ブリヂストン
本体重量 22.4kg
最大走行距離(オートモード) 105km
変速シフト数 7段変速
タイヤサイズ 27インチ
バッテリー容量 14.3Ah
充電時間 4.1時間

 

第2位:パナソニック ベロスター BE-ELVS773

パナソニック ベロスター BE-ELVS773

出典:ベロスター|Panasonic

参考価格(税込) 92,990円
メーカー パナソニック
本体重量 22.4kg
最大走行距離(オートモード) 36km
変速シフト数 7段変速
タイヤサイズ 700×38C
バッテリー容量 8Ah
充電時間 4.5時間

 

第3位:パナソニック ジェッター BE-ELHC

パナソニック ジェッター BE-ELHC

出典:ジェッター|Panasonic

参考価格(税込) 140,300円
メーカー パナソニック
本体重量 21.1kg
最大走行距離(オートモード) 54km
変速シフト数 8段変速
タイヤサイズ 700×38C
バッテリー容量 12Ah
充電時間 4時間

 

第4位:ヤマハ PAS Brace PA26B

ヤマハ PAS Brace PA26B

出典:PAS Brace | ヤマハ発動機

参考価格(税込) 155,991円
メーカー ヤマハ
本体重量 23kg
最大走行距離(オートモード) 68km
変速シフト数 8段変速
タイヤサイズ 26インチ
バッテリー容量 15.4Ah
充電時間 4時間

 

第5位:パナソニック ハリヤ BE-ELH442

パナソニック ハリヤ BE-ELH442

出典:ハリヤ|Panasonic

参考価格(税込) 126,150円
メーカー パナソニック
本体重量 23.2kg
最大走行距離(オートモード) 54km
変速シフト数 7段変速
タイヤサイズ 26インチ
バッテリー容量 12Ah
充電時間 4時間

 

第6位:ブリヂストン リアルストリーム RS6C41

ブリヂストン リアルストリーム RS6C41

出典:リアルストリーム | ブリヂストンサイクル株式会社

参考価格(税込) 174,240円
メーカー ブリヂストン
本体重量 22.5kg
最大走行距離(オートモード) 60km
変速シフト数 8段変速
タイヤサイズ 26インチ
バッテリー容量 15.4Ah
充電時間 4時間

 

第7位:ベネリ MANTUS 27 TRK

ベネリ MANTUS 27 TRK

出典:MANTUS 27 TRK | ベネリ 

参考価格(税込) 156,000円
メーカー ベネリ
本体重量 22kg
最大走行距離(オートモード) 40km
変速シフト数 7段変速
タイヤサイズ 27インチ
バッテリー容量 10.4Ah
充電時間 6時間

 

第8位:ミヤタ EX-CROSS e VBEC420

ミヤタ EX-CROSS e VBEC420

出典:MIYATA自転車 | EX-クロス e | EX-クロス e’21

参考価格(税込) 149,999円
メーカー ミヤタ
本体重量 23.6kg
最大走行距離(オートモード) 65km
変速シフト数 8段変速
タイヤサイズ 27インチ
バッテリー容量 11.6Ah
充電時間 7時間

 

第9位:ヤマハ CROSSCORE RC

ヤマハ CROSSCORE RC

出典: CROSSCORE RC | ヤマハ発動機

参考価格(税込) 311,800円
メーカー ヤマハ
本体重量 23.8kg
最大走行距離(オートモード) 101km
変速シフト数 9段変速
タイヤサイズ 27.5インチ
バッテリー容量 13.1Ah
充電時間 3.5時間

 

電動クロスバイクにカゴ付きのモデルはありますか?

光に照らされた自転車

最後に、「電動クロスバイクにカゴ付きのモデルはあるのか?」という質問にお答えします。

初期からカゴが付いているモデルは存在しますが…

初期から付いているモデルは多くないため、基本的に電動クロスバイクにカゴは付いていないものだと認識しておきましょう。

基本的に、電動クロスバイクはカゴを後付けすることで装備が可能になります。

カゴを取り付けられるかはモデルによって異なるので、カゴを付ける予定のある方は事前に確認しておくことをおすすめします。

また、「電動クロスバイクにカゴ付きなんて邪道だ」という意見もありますが、筆者はそんなことはないと考えています。

電動クロスバイクに乗る目的は、人によって違いますからね。

元々の走行性能が高い電動クロスバイクに、カゴを付けることで、日常生活でより便利に使うことができます。

周りの目は気にせず、自分がベストだと思うカスタマイズを追加していきましょう。

まとめ

今回は電動自転車のクロスバイクの相場や、他モデルとの性能の違い、ランキングを紹介させていただきました。

最後にもう一度、本記事の内容をまとめておきます。

  • 電動クロスバイクとは、「電動アシスト機能がついたクロスバイク」のこと
  • 電動クロスバイクは、E-bikeの一種
  • 電動ママチャリやミニベロと比べて値段は高めだが、走行性能も高い
  • 主なメリットは「走行性能の高さ」「見た目のカッコよさ」
  • 主なデメリットは「時速24km以上の走行に向いていないこと」
  • 選ぶ際には、「走行距離」や「取り付けたいパーツが装備できるか」を確認する
  • カゴ付きのモデルも存在する。そして、カゴの取り付けが可能なモデルもある。

電動クロスバイクは、本記事でも紹介したように総合性能にとても優れたモデルです。

通勤や買い物、サイクリングや軽めのツーリングなど…。幅広い用途に対応している電動自転車だと言えます。

お気に入りの電動クロスバイクを使用することで、「移動が楽しくなった」「休みの日の充実度が上がった」という声はよく聞くので、ぜひ気になっている人は購入を検討してみてください。

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