
「衣類乾燥機があったら便利だけど、洗濯機の上が狭くて置けない」
「スペース的に衣類乾燥機が置けないけど、何か方法はないのかな」
衣類乾燥機を置きたいけど、洗濯機を置いているスペースや高さの問題で「置けない」と諦めていませんか?
衣類乾燥機は自立スタンドを使って洗濯機の上に設置することが多いのですが、実は洗濯機の上以外にも設置する方法はあります。
また、「直付けスタンド」や「取付金具」という器具を使用すれば、洗濯機の上に設置可能なケースもあります。
衣類乾燥機を設置する方法
設置方法 | メリット | デメリット |
洗濯作業動線が自然で便利 | 設置するスペースが必要 | |
スペース的に | 見た目がよくない | |
外に排水できる | 雨風日光を遮断する工夫が必要 | |
洗濯機の上に コンパクトに設置できる | 衣類乾燥機と洗濯機のメーカーが違うと利用できない | |
洗濯機の上や横に コンパクトに設置できる | 壁に取付工事が必要 | |
希望のサイズや形が実現 | 時間と手間、お金がかかる |
※上記いずれの方法でも設置できない場合の対処法として、4.マンションや賃貸住宅におすすめ|衣類乾燥機を使わずに洗濯物を乾燥させる3つの方法も紹介しているので、参考にしてください。
いずれの場合も設置するにはさまざまな条件があります。
よく確認しないで衣類乾燥機を購入した場合、設置も使用できず、返品もできない状況におちいる可能性があります。
そこでこの記事では、
- 洗濯機の上以外における衣類乾燥機のタイプ
- 洗濯機の上以外におすすめな設置場所
- 自立スタンドを使わずに衣類乾燥機を設置する方法
をご紹介します。また、どうしても衣類乾燥機が設置できない場合、
- 衣類乾燥機を使わず洗濯物を乾燥させる方法
も解説しています。
この記事を読めば、「衣類乾燥機が置けない」「洗濯物が乾かない」という悩みが解決し、雨の日の洗濯も楽しくなるはずですので、ぜひ最後までお読みください。
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1.衣類乾燥機を置けない場合は「電気式」を購入すべき!
衣類乾燥機は大きく分けて電気式とガス式の2種類があり、衣類乾燥機を置くスペースがない場合は電気式を購入するのがおすすめです。設置工事が不要であるため、洗濯機上部以外の場所に設置できる可能性が高いからです。
電気式衣類乾燥機の設置条件
種類 | 設置条件 | メリット | デメリット |
電気式 | ・壁から5㎝以上離して設置 ・排水できる環境がある ・床から10㎝以上上に設置 | ・工事が必要ないので 設置できる場所が多い | ・排水を流したり、 溜めておく必要がある ・床に直置きができない |
ガス式 | ・ガス栓がある、 またはガス栓を設置できる ・壁に排気口を作れる | ・パワフルな温風で 短時間で乾燥する ・電気式に比べランニングコストが安い | ・壁に穴を開けるので、 賃貸住宅などでは設置不可 ・オール電化の家は設置不可 ・ガス栓設置や排気口の 工事が必要 |
ガス式はパワフルな温風で人気がありますが、設置条件が難しくなります。
この章では、電気式衣類乾燥機とガス式衣類乾燥機の設置条件の違いなどを詳しく解説します。
1-1.衣類乾燥機には「電気式」「ガス式」の2種類がある
衣類乾燥機には大きく分けて「電気式」と「ガス式」があります。
それぞれに特徴があり、設置条件も異なります。
たとえば、電気式は排水の問題さえクリアすればどこにでも設置できますが、ガス式は工事が必要なため、設置できる場所が制限されています。
1-2.電気式衣類乾燥機の設置条件
電気式衣類乾燥機の設置条件
設置条件 | 設置可能な場所 |
壁から5㎝以上離れて設置できること | 排気のための十分なスペースがある |
排水できる環境であること | 排水を流したり、溜めておける環境 |
床から10㎝以上、上に設置すること | 排水をするため床に直置きはしない |
電気式衣類乾燥機は、十分なスペースと「排水」の問題を解決すれば、洗濯機の上以外にも設置可能です。
電気式衣類乾燥機の1番の問題は、作動中にホースから排水が流れることです。
洗濯機の上に設置した場合は、洗濯機の中にホールを繋げて洗濯機から排水できるようになっていますが、他の場所に設置する場合は、排水の問題をクリアする必要があります。
【排水の問題をクリアするには】
- 排水ホースの下にバケツを置き、衣類乾燥機を使用するたびにバケツの水を捨てる方法
- 衣類乾燥機を家の外に設置して外に排水する方法
などがあります。
この排水をクリアすることで、洗濯機の上以外にも設置することができるようになります。
洗濯機の上以外に設置できる場所については、2.衣類乾燥機を置けない時におすすめの3つの対処法で解説していますのでご覧ください。
1-2.ガス式の衣類乾燥機の設置条件
ガス式衣類乾燥機の設置条件
条件 | 設置可能な場所 |
都市ガスかプロパンガスを利用している | ・ガスを使うので、オール電化の家には設置できない |
戸建である | ・壁にガス栓を設置したり、排気のための穴を開けるので、賃貸やマンションでは不可能な場合が多い |
壁に穴を開けても良い | ・廃棄を逃すための排気口が必要 ・ガス栓がない場合はガス栓の増設が必要 |
ガス式の衣類乾燥機はパワフルな温風で一気に乾燥させるため、ヘビーユーザーには人気の機種ですが、設置するには色々な条件が必要となります。
たとえば、ガス栓増設のための工事や、乾燥機からの排気を家の外に出すための排気口も必要となるため、賃貸住宅やマンションでは設置することはほぼできません。
また戸建でも、同様の工事が必要なため、設置条件は厳しいといえるでしょう。
ただし、十分なスペースがある場合は屋外に設置することも可能です。
その場合も色々な条件がありますので、ガス式衣類乾燥機の主要メーカーであるリンナイのホームページ「我が家に乾太くんは置けるのか・置けないのか」で診断をしてみることをおすすめします。
このように、ガス式の衣類乾燥機には設置できる条件が厳しいため、電気式衣類乾燥機を選択することで設置できる可能性が高くなります。
では、どのような場所なら設置することができるのでしょうか?
洗濯機の上以外に設置できる場合におすすめの場所を解説します。
2.衣類乾燥機を洗濯機の上に置けない時におすすめの設置場所3つ
洗濯機の上以外で衣類乾燥機を設置する場合におすすめの場所
設置場所 | メリット | デメリット | おすすめする人 |
①洗濯機の横 | ・洗濯が終わってすぐに乾燥機を使うことが可能 | ・スペースが必要 | ・洗濯機の横に十分なスペースがある人 |
②リビング | ・スペースを確保しやすい ・常に人がいる場合、 衣類乾燥機の様子や乾燥終了がすぐにわかる | ・スペースが必要 ・排水できる環境が必要 (バケツなどを利用) ・乾燥時には室温が上昇 ・景観が悪くなる | ・リビングに設置できるスペースがある人 |
③ベランダ | ・外に排水できる | ・雨風や直射日光の影響で劣化しやすい ・近所に音が漏れる場合も ・ベランダに電源が必要 | ・室内に設置するスペースがない人 ・ベランダに設置スペースがある人 |
上の章で説明した通り、電気式の衣類乾燥機は、排水の問題をクリアすることで、洗濯機の上以外にも設置することができます。
電気式の衣類乾燥機は排水する必要があるため、このような簡易ユニット台を使用します。
この台の下にバケツなどを置いて排水を溜めます。
参考:簡易ユニット台 N-30U パナソニックホームページ
この章では、洗濯機を設置するおすすめの設置場所を3つ紹介しますが、これらは家の中でも排水の処理が比較的容易な場所です。
それぞれのおすすめのポイントやメリット・デメリットを詳しく説明していきましょう。
2-1.洗濯機の横に設置する場合のメリット・デメリット
排水の方法 | メリット | デメリット |
・洗濯機の設置パンの排水口に直接排水する ・下にバケツを置いて排水を溜める | ・洗濯が終わってすぐに乾燥機を使うことができる | ・設置するスペースが必要 |
洗濯場に十分なスペースがある場合、洗濯機の横に設置するのが一番便利でしょう。
洗濯作業動線から見ても理想的な置き場所です。
洗濯機の横に設置するメリット・デメリットは次のようになります。
2-1-1.洗濯機の横に設置するメリット
洗濯機の横に設置した場合、洗濯が終わったらすぐに乾燥機を使うことができます。
排水は洗濯機が置かれている設置パンに、そのまま流すことも可能です。
2-1-2.洗濯機の横に設置するデメリット
デメリットは設置するための十分なスペースが必要だということです。
設置台や設置スタンドが必要ですし、排気の関係で壁から5㎝以上設置する必要もあることから、よほど広い洗濯場や洗面場でないと設置することができません。
また、排水が洗濯機の設置パンの排水口にそのまま流れると、湿気がこもりやすくなります。
換気扇を回しながら使用するとよいでしょう。
洗濯場の横に十分なスペースがある場合は、第1候補としておすすめします。
2-2.リビングに設置する場合のメリット・デメリット
排水の方法 | メリット | デメリット |
・下にバケツを置いて 排水を溜める ・使用ごとに排水を捨てる | ・スペースを確保しやすい ・人目につきやすく、衣類乾燥機の様子や乾燥終了がすぐにわかる | ・設置するスペースが必要 ・排水できる環境が必要 (バケツなどを利用) ・作動時には室温が上昇 ・湿気が発生する ・景観が悪くなる |
洗濯機の上に衣類乾燥機を置けない場合、リビングに設置する人も多いようです。
簡易ユニット台などを使って衣類乾燥機を設置し、下にはバケツなどを置いて排水を溜めます。
乾燥が終了するたびに排水を捨てれば、リビングでも設置が可能です。
リビングに設置した場合のメリット・デメリットは次のようなものがあります。
2-2-1.リビングに設置した場合のメリット
リビングは家の中でも比較的広く、衣類乾燥機の設置スペースを確保しやすい場所です。
衣類乾燥機からは排気や排水が出るので、寝室や和室などには向いていません。
人の出入りが多い場所でもあるので、乾燥の終了がすぐにわかるというメリットもあります。
2-2-2.リビングに設置した場合のデメリット
リビングに設置した場合、狭くなる上、景観も悪くなります。
衣類乾燥機だけならまだいいのですが、下に排水ホースを垂らしてバケツを置くので見た目にはよくありません。
また、乾燥機が作動している場合、排気で室温が上昇することや排水からの湿気も発生します。
換気しながら作動したり、乾燥が終了したらすぐにバケツの水を捨てるなどをして対処することが必要でしょう。
とはいえ、衣類乾燥機がない家では、雨の日が続くとリビングが大量の洗濯物の干し場となることも多く、それが解決できるだけでも、リビングにおくメリットがあるかもしれません。
2-3.ベランダに設置する場合のメリット・デメリット
排水の方法 | メリット | デメリット |
・ベランダの 排水口へ流す | ・外に排水を流すことができる ・家の中にスペースがなくても設置可能 | ・雨風を防ぐ囲いなどが必要 ・直射日光を浴びると劣化しやすい ・洗濯のたびにベランダへ出る |
家の中にどうしてもスペースがない場合、ベランダに設置する方法があります。
排水も、そのまま排水口へ流すことができるので問題ありません。
ベランダに設置した場合のメリット・デメリットを見ていきましょう。
2-3-1.ベランダに設置した場合のメリット
ベランダに設置した場合の最大のメリットは、やはり家の中にスペースがなくても設置できる点でしょう。
排水問題もありませんし、ベランダにある程度の広さがあれば、ほとんどの家庭で衣類乾燥機を設置することができます。
2-3-2.ベランダに設置した場合のデメリット
ベランダに設置した場合、まずは雨風や直射日光を防ぐ対策が必要となります。
操作パネルや内部の機器に雨が入り込んだ場合、故障の原因となりますし、直射日光が常に当たると色落ちなどの劣化や、ひどい場合には亀裂が入る場合もあります。
排気の問題もあるので箱などに入れるよりは、キャンプなどで使用するような防水布や日除けシートなどを使って、うまく雨風や直射日光をさけるように配置するほうが手軽で便利です。
また、衣類乾燥機を使用するたびにベランダへ出る必要がありますが、衣類乾燥機を利用するメリットの方が大きい方は、ベランダへ設置すると良いでしょう。
これまでは、自立スタンド(自立ユニット)を使って設置する方法をお伝えしましたが、特別な金具などを使って、洗濯機の上に設置する方法もあります。
3.電気式衣類乾燥機を自立スタンドを使わないで設置する3つの方法
この章では、自立スタンド(簡易ユニット台)を使わずに設置する方法を3つご紹介します。
衣類乾燥機を設置する場合、自立スタンドを使用する方法と自立スタンドを使用しない方法の2つがあります。
自立スタンドを利用することで洗濯機の上に簡単に設置できるため利用する人が多いものの、スタンドの柱がコンセント口や水道の邪魔になったり、スタンドの足をおくスペースがないというケースが多く、「自立スタンドなしでどのように設置したらいいの?」とお悩みの人が多くいます。
そこでこの章では、自立スタンドを使用しない設置方法をご紹介します。
自立スタンドを使用しないで衣類乾燥機を設置する方法
方法 | メリット | デメリット | おすすめする人 |
①取付ユニット を使う | コンパクトに設置可能 | 洗濯機とメーカーが違うと使用できない | ・洗濯機と衣類乾燥機のメーカーが同じ人 |
②取付金具 を使う | ・洗濯機の真上ではなく、ずらして設置可能 ・比較的自由に設置可能 | ・壁に取り付け工事が必要 ・壁の補強が必要 ・一度付けると位置をかえれない ・マンションや賃貸住宅では不可能 | ・自立スタンドが設置できない人 ・壁に穴が開いてもいい人 |
③専用棚を作る | ・サイズや形を自由に設定できる | ・自作は手間と時間がかかる ・大工さんに依頼すると高額になる | ・自立スタンドが設置できないひと ・見目よく設置したい人 |
自立スタンドが使えない場合、たとえばスタンドの柱がコンセントや水道の蛇口を塞いでしまうケースや、スタンドの足場が洗濯パンなどが邪魔で置けないというケースが多いです。
しかし、専用の取付金具や自作で棚を作ることで、コンセントや足場を気にせず衣類乾燥機を設置できるようになります。
では、それぞれ詳しく説明していきましょう。
3-1.洗濯機と同じメーカーなら「直付ユニット」で設置できるケースがある
直付ユニット設置条件
取付可能な条件など | 理由 |
洗濯機と衣類乾燥機が同じメーカーであること | 取付のためのネジ穴などが、メーカーによって異なるため |
洗濯機のタイプや機種によっては 取り付けできないものもある | 同じメーカーでも、洗濯機のタイプによっては取り付けられない |
「せまいから」と諦めていたスペースでも、洗濯機と同じメーカーの衣類乾燥機なら「直付ユニット」を使って設置できる可能性があります。
下の図のように洗濯機と衣類乾燥機を直接つなぐので足場も必要なく、見た目にもスッキリとコンパクトに設置することができます。
出典:洗濯機専用直付スタンド(ユニット)設置イメージ 日立ホームページ
【参考】自立スタンドは十分な高さやスペースが必要 後から衣類乾燥機を設置する場合、自立スタンド(取り付けスタンド・ユニット台)を使って設置するケースが多いのですが、スタンドを設置するには十分な高さが必要で、壁の出っ張りやコンセント・水道などの配置なども影響してきます。 出典:洗濯機用専用スタンド台(自立スタンド)設置イメージ 日立ホームページ たとえば、スタンドの支柱などが水道やコンセント口に当たってしまったり、足場を置くスペースがないなど、設置条件が合わない場合が多いようです。 この点、直付ユニットなら非常にコンパクトなので、設置できる可能性が大きくなります。 |
洗濯機と衣類乾燥機を別々に購入した場合、気がつかないケースが多いようですが、多くのメーカーが対応しています。
まずは使用している洗濯機に取付ユニット台が適合するかどうか、確認してから衣類乾燥機の購入を検討してください。
確認方法は、各メーカーの衣類乾燥機の「衣類乾燥機」の紹介ページで、「洗濯機との組み合わせ」「ユニット台適合表」などで調べることができます。
3-2.取付金具を利用して壁に直接取り付ける方法
取付金具使用条件
取付可能な条件など | 理由 |
壁に取付のための穴を開けたり 補強木材などを取付ける必要がある | 壁に直接取付けるため |
取付のための工事が必要 | 壁に取付可能かの判断や取付作業をするため |
洗濯機の上のスペースに壁の出っ張りや水道の蛇口などがあって自立スタンドや取付ユニットを設置できない場合、「取付金具」を使えば直接壁に設置することが可能です。
この方法にもメリット・デメリットがありますので解説しましょう。
出典:日立衣類乾燥機用壁掛け金具DEW-6を使用したイメージ 日立ホームページ
3-2-1.取付金具を利用した時のメリット
洗濯機の上だけではなく、壁が補強さえしていればどこにでも設置することができます。
たとえば、洗濯機の上にある水道やコンセントを避けて少し横にずらしたり、好みの高さに設置することもできます(排水を洗濯機の中に通すか、バケツなどで受けるのかは考える必要があります)。
また、スタンドなどがないので、見た目にもスッキリとしています。
3-2-2.取付金具を利用した時のデメリット
取り付けに工事が必要なため、賃貸やマンションでの設置はできません。
また、壁に穴が開くことや、一度設置すると位置をずらせないことがデメリットです。
古くなった衣類乾燥機を買い換える時も、同じメーカーの機種を選ばなければならなかったり、再度取付工事が必要な場合が多いでしょう。
取付金具を使えば設置できる可能性は大きくなりますが、利用できる機種も限られています。
まずは衣類乾燥機のメーカーのホームページで、利用できる機種かどうかを確認してみることをおすすめします。
3-3.専用の棚を設置する方法
専用棚設置条件
取付可能な条件など | 理由 |
壁に取付のための穴を開けたり 補強木材などを取付ける場合がある | 地震などの対策として十分な補強が必要 |
取付けるスペースが必要 | 衣類乾燥機を設置するためのスペース |
衣類乾燥機専用の棚を設置する方法もあります。
専用の棚といっても市販ではほとんどありません。専用の棚を設置している人の多くが、自作したり大工さんに作成してもらっています。
作成することで、コンセントや水道の蛇口をうまく避けたり、排水の動線をキチンと作ることが可能になります。
ガス式にはなりますが、リンナイのホームページでは「プロが作ったランドリールーム」として、いくつか見本が紹介されています。
出典:建築士が設計したランドリールーム設置図の一例 リンナイホームページ
このような専用の棚を作った場合のメリット・デメリットは次のようになります。
3-3-1.専用の棚を設置する場合のメリット
何より、希望のサイズピッタリに作成することができます。
材料も自分で選択できるので、雰囲気に合わせた材料で作ることもできます。
自分で作成した場合は材料費だけで済んでしまいますし、大工さんに依頼した場合は既製品のような仕上がりになるでしょう。
3-3-2.専用の棚を設置する場合のデメリット
デメリットは自作をすると大変だということです。
【設計段階で配慮や計算が必要なこと】
- 洗濯機の蓋を開けるスペースの確保
- コンセントや水道の位置
- 排水ホースを通す穴やスペースの確保
- 衣類乾燥機の重量に十分耐えられるだけの強度
など、設計段階で色々な配慮が必要になります。
また、大工さんに依頼すると便利で綺麗に仕上がりますが、費用は数万円かかる場合もあります。
以上、衣類乾燥機を設置する方法をご紹介してきましたが、スペースや賃貸などの関係上どうしても「置けない」という方もいるでしょう。
しかし、梅雨の時期など家中洗濯物だらけになると、とにかく早く洗濯物を乾燥させたいですよね。
そこで、次の章では衣類乾燥機を使わずに洗濯物を乾かす方法をご紹介します。
賃貸やマンションでも比較的取り入れやすい方法です。
4.マンションや賃貸住宅におすすめ|衣類乾燥機を使わずに洗濯物を乾燥させる3つの方法
上でご紹介した方法でも衣類乾燥機は置けないことがわかった、でも洗濯物をとにかく早く乾かしたい!
そういう人のために、衣類乾燥機を使用せずに洗濯物を早く乾かす方法を3つ紹介します。
マンションや賃貸でも取り入れやすい方法ですので、ぜひ参考にしてください。
【衣類乾燥機を使わずに洗濯物を乾燥させる方法】
1・衣類乾燥除湿機を利用する
2・浴室暖房乾燥機を取り付ける
3・コンパクトなドラム式洗濯乾燥機を購入する
詳しく見ていきましょう。
4-1.「衣類乾燥除湿機」なら電気代は半額以下
衣類乾燥除湿機で洗濯物を乾燥させるのは、一番手軽ですぐにでも取り入れられる方法です。
しかも、電気代が衣類乾燥機に比べて半額近くになります。
たとえば、電気式衣類乾燥機の電気代は1時間35円程度ですが、コンプレッサー方式の衣類乾燥機除湿機なら、1時間5円程度で済みます。
部屋干しにはなりますが、本体自体はコンパクトであり、本体も衣類乾燥機に比べて安価です。
衣類乾燥除湿機には3つの種類があり、それぞれメリットやデメリットがあります。
下の表をご覧ください。
衣類乾燥除湿機の方式の違い
除湿方式 | メリット | デメリット | 電気代 | 本体値段 |
コンプレッサー 方式 | ・夏場の洗濯物向き ・温度が高くなりにくい ・消費電力が少ない | ・冬場は乾きにくく時間がかかる ・運転音が大きい | 使用機種によるが 1時間約5円 ※ | 25,000円〜60,000円 |
デシカント 方式 | ・冬場の洗濯物向き ・軽量 ・コンパクト ・運転音が静か ・カラッと乾燥 | ・消費電力が大きい ・部屋の温度が高くなる | 使用機種によるが 1時間約17円 ※ | 20,000円〜45,000円 |
ハイブリッド 方式 | ・一年中使える | ・本体のサイズが大きくなる ・価格が高くなる | 2つの方式を どの程度 使用したかによる | 50,000円〜100,000円 |
※電気代は1kWhあたり27円として計算した場合
この表のように、除湿する方式によってさまざまな違いがあります。
ひとつずつ詳しく解説していきましょう。
4-1-1.コンプレッサー方式
コンプレッサー式の衣類乾燥除湿機は、コンプレッサーを搭載しており、湿った空気を冷却することで除湿を行います。
【メリット】
夏の洗濯物の乾燥に特に有効です。
温度が高くなりすぎないため、湿気対策にもなります。
他の除湿機と比べて電気代が安いことが大きなメリットです。
【デメリット】
反面、温度が上がらないため、冬場の洗濯物が乾きにくく時間がかかります。
また、コンプレッサーを使用しているため、他の方式よりも運転音が大きくなります。
4-1-2.デシカント(ゼオライト)方式
デシカント方式(ゼオライト方式ともいわれる)の衣類乾燥機はコンプレッサーを使用せず、ヒーターによって乾燥剤のフィルターに湿気を吸着させて除湿する方法です。
【メリット】
ヒーターからの温風で、冬場の洗濯物でもカラッと乾燥できます。
軽量でコンパクト、運転音が静かであることも大きなメリットです。
室温が高くなる傾向がありますが、冬場の結露対策などには有効です。
【デメリット】
ヒーターを使っているので室温が上がりやすく、夏は使用しにくいという点がデメリットです。
電気代もコンプレッサー式に比べて高くなります。
4-1-3.お勧めはハイブリット式
おすすめは両方の機能を持っている「ハイブリッド方式」です。
上記のように、コンプレッサー式とデシカント式ではそれぞれにメリットデメリットがありますが、両方揃えるのは大変ですよね。
ハイブリッド方式なら、梅雨時に強い威力を発揮するコンプレッサー方式と気温に左右されにくいデシカント方式を切り替えることができるので、季節に関係なく一年中洗濯物を乾燥させることができます。
4-2.天井埋込み型 浴室暖房乾燥機を取り付ける
浴室の天井換気扇に取り付けるだけで、浴室乾燥機が使える製品があります。
出典:MAX 天井埋込み型浴室暖房乾燥機BRS-C101HR-CX MAXホームページ
浴室内に温風を循環させることで、約5〜6時間ほどで洗濯物を乾燥させることができます。
取り付けに工事は必要ですが、壁に穴を開けたりすることがないので、マンションや賃貸でも比較的導入しやすい衣類乾燥機です。
コンパクトサイズで工事費込み価格75,000円位で導入が可能、置き場所も必要ないので、スペース的に衣類乾燥機の設置を諦めていた人におすすめです。
ただし、管理会社や大家さんの了解が必要となりますので、設置を検討する前に相談してください。
4-3.コンパクトなドラム式洗濯乾燥機を購入する
最近ではコンパクトなドラム式洗濯乾燥機が登場して、マンションなどでも設置しやすくなっています。
少し前までドラム式洗濯乾燥機といえば置き場所を大きく取り、扉を開くスペースも必要なことからサイズ的に諦めた方も多いのではないでしょうか。
しかし、洗濯機を置くための防水パンの最小サイズ「幅640㎝×奥行き640㎝」に対応した、マンションや狭い場所でも設置できるコンパクトサイズのドラム式洗濯乾燥機が続々と販売されています。
コンパクトサイズのドラム式洗濯乾燥機としては次のような製品があります。
【コンパクトなドラム式洗濯乾燥機おすすめ】
パナソニック NA-VG760L
出典:ななめドラム洗濯乾燥機 NA-VG760Lパナソニックホームページ
パナソニックのNA-VG760Lは、幅639mm×高さ1050mm×奥行き600 mmとコンパクトながら洗濯容量が7Kg、乾燥容量が3.5Kgとなり、「マンションサイズ」として人気があります。
シャープ ES-S7F
出典:ドラム式洗濯乾燥機ES-S7Fシャープホームページ
設置できる機種が限られた排水パンにも対応しているシャープのES-S7Fは幅640(598)mm×高さ1039mm×奥行き600mmのコンパクトドラム式です。シャープ独自の技術であるプラズマクラスター除菌をしながら乾燥でき、脱臭効果もあります。
いずれもマンションなどの小さな洗濯パンに対応しているので、洗濯機を買い換えるタイミングなどで、ドラム式洗濯乾燥機の購入を選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
5.古い衣類乾燥機を買い換える場合は「下取り」がお得!
設置できない衣類乾燥機を持っていたり、使用していた衣類乾燥機を買い換える場合は、買取をしてもらうとお得です。
衣類乾燥機をゴミとして処分するには2,580円のリサイクル料金がかかります。
大型ゴミとして処分するにも、自治体によっては処分代がかかったり、処分場まで持ち込む必要があります。
しかし、買取をしてもらうと、まだ使える衣類乾燥機ならリサイクル料金を支払わずに済むうえ、お得に処分することができます。
たとえば、出張買取アシストでは、衣類乾燥機の買取りを行っております。
パナソニック衣類乾燥機 NH-D603-W 2021年製16,000円
リンナイ LP 家庭用ガス衣類乾燥機 RDT-54S 2019年製25,000円
など。
出張買取店頭買取をはじめ宅配買取もしてくれるので、店舗が遠い人でも気軽に依頼することができます。電話はもちろん、WEBやLINEでも気軽に相談ができますので、まだ使える衣類乾燥機をお持ちの方はお得に買い替えができるでしょう。
6.まとめ
いかがでしたでしょうか?
「衣類乾燥機を置けない」と思っている人のほとんどが、自立スタンドを利用して洗濯機の上に設置することを想定しているのではないでしょうか?
電気衣類乾燥機なら、自立スタンドを使用せず、洗濯機の上以外でも設置することが可能です。
ここでは、それぞれの方法を簡単にまとめていきます。
衣類乾燥機を設置する方法
方法 | メリット | デメリット |
洗濯作業動線が自然で便利 | 設置するスペースが必要 | |
スペース的に | 見た目がよくない | |
外に排水できる | 雨風日光を遮断する工夫が必要 | |
コンパクトに設置できる | 衣類乾燥機と洗濯機のメーカーが違うと利用できない | |
洗濯機の上や横に コンパクトに設置できる | 壁に取付工事が必要 | |
希望のサイズや形が実現 | 時間と手間、お金がかかる |
このほかにも、4.マンションや賃貸住宅におすすめ|衣類乾燥機を使わずに洗濯物を乾燥させる3つの方法などがあります。
【洗濯機の横に設置する】
衣類乾燥機がおけるスペースがあるなら、簡易ユニット台などを利用して洗濯機を置いている場所に設置するのが一番便利です。
参考:簡易ユニット台 N-30U パナソニックホームページより
ただし、かなりのスペースが必要となる上、湿気対策も必要です。
しかし、洗濯作業動線から見て、一番理想的な設置場所といえるでしょう。
【リビングに設置する】
リビングはスペース的に一番設置する可能性が高い場所です。
簡易ユニット台などを利用して設置します。
人の出入りが多いため、乾燥終了などがすぐにわかるでしょう。
しかし、乾燥機の下に排水ホースを垂らし、バケツなどに溜める必要があることから見た目的によくありません。
また、排水が温かいため、湿気対策も必要になります。
【ベランダに設置する】
ベランダに設置すれば、排水をそのまま排水口に流せます。
家の中に湿気がこもることもありません。
ただし、雨や風にさらされると故障する可能性が高くなります。
さらに、直射日光が直接当たる場所だと、劣化が早くなります。
雨風や直射日光に対する対策が必要となるでしょう。
【直付けスタンドを利用する】
直付けスタンドは、洗濯機と衣類乾燥機が同じメーカーの場合に利用できます。
スタンドのような足がなく、非常にコンパクトなので、コンセントや水道の蛇口が邪魔な場合でも設置できる可能性が高くなります。
▲出典:洗濯機専用直付スタンド(ユニット)設置イメージ 日立ホームページより
この直付けスタンドは、同じメーカーでも機種によっては利用できない場合もあるので、まずは各メーカーのホームページで、「洗濯機との組み合わせ」「ユニット台適合表」などで調べて見てください。
【取付金具で壁に直接取り付ける】
取付金具をつかえば、衣類乾燥機を壁に直接取り付けることができます。
洗濯機の上に突起物などがあって諦めていた場合も、少しずらして設置することができます。
ただし、壁に直接取り付けるため、壁に穴を開けたり、補強木材を取り付ける必要があります。
工事が必要なため、賃貸住宅などでは利用できないので注意してください。
【専用の棚を作って設置】
専用の棚をつくれば、色々なケースに対応できるので、設置できる可能性が高くなります。
希望のサイズや形が実現でき、自作することも可能です。
大工さんなどに依頼すると見栄えもよいでしょう。
だたし、自作するには手間や時間がかかります。
また、大工さんに依頼すると高額になるケースもあります。
【衣類乾燥機を使わないで、洗濯物を乾燥させる方法】
賃貸住宅など、上記の方法でもどうしても置けない、でも洗濯物をとにかく乾かしたいという場合には、衣類乾燥機を使わないで洗濯物を乾燥させる方法が3つあります。
1・衣類乾燥除湿機を利用する
衣類乾燥除湿機は洗濯物の下に設置し、除湿をすることで洗濯物を乾燥させます。
どのような家庭でも取り入れやすく、機種によっては衣類乾燥機の電気代の半分以下になります。
2・天井埋込み型浴室暖房乾燥機を設置する
浴室の換気扇に埋め込み型浴室暖房乾燥機を設置する方法です。
換気扇と取り替えるだけなので、賃貸住宅やマンションでも設置できる可能性があります。
3・コンパクトなドラム式洗濯乾燥機を購入する
最近では、最小の洗濯パンに設置可能なマンション用のドラム式洗濯乾燥機が登場しています。
洗濯機を買い換える予定があれば、検討してみると良いでしょう。
衣類乾燥機をとにかく置きたい!、洗濯物をとにかく早く乾かしたい!、という方は、ぜひ紹介した方法を試してみてください。
この記事で、洗濯物が乾かないというお悩みが解決しましたら幸いです。