カメラを固定して撮影することができる三脚は、海や山などの風景写真を撮るのにも、家族での集合写真を撮るのにも活躍します。
現在はいろいろな三脚が販売されています。
いざ、三脚を購入しようとすると、
「自分が持っているカメラに合う三脚がどれかわからない」
と迷ってしまう人は多いのではないでしょうか?
そこで、今回は、カメラの三脚を選ぶ際に注目すべきポイントについて解説していきます。
記事の最後には、カメラの三脚からおすすめモデルを紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
カメラの三脚はどのような使い方をする人におすすめ?
冒頭でもお伝えしたとおり、カメラの三脚は、海や山などの風景写真を撮るのにも、家族での集合写真を撮るのにも活躍します。
カメラを、三脚に取りつけて固定すれば、撮りたい瞬間に撮影することが可能です。
手持ち撮影で起こる手ブレを防げるのもメリットの一つ。
美しい夜景も手ブレを気にせずに撮影をおこなうことができます。
三脚を使うことで、撮影の幅も広がります。
三脚は、風景、人物、野鳥、さまざまな写真や動画を本格的に撮影する際に役立つアイテムです。
屋外での撮影をよくおこなう方やイベントの際に集合写真を撮りたい方は、ぜひ三脚を使った撮影にチャレンジしてみてください。
カメラの三脚を選ぶ際に注目すべきポイント
カメラの三脚を選ぶ際には、注目すべきポイントが6つあります。
|
これから、上記のポイントについて解説していきます。
カメラの三脚を選ぶ際はぜひ参考にしてみてください。
耐荷重と三脚の重さはトレードオフ
まず、三脚に固定するカメラやカメラに取りつけるレンズの重さをチェックしましょう。
カメラの三脚は、耐荷重(三脚に取りつける機材の重さ)が、モデルによって決まっています。
耐荷重を超えてしまうと、三脚が倒れ、機材が壊れてしまったり、近くにいたらケガをしてしまったりする可能性があります。
そういったリスクを回避するためにも、耐荷重をよく見て、お持ちのカメラやレンズの重さに合った三脚を選ぶようにしましょう。
耐荷重以内ギリギリのカメラを三脚に固定すると、撮影場面によっては、三脚がカメラの重さに耐えられなくなってしまう場合があります。
耐荷重で三脚を選ぶ際は、お持ちのカメラやレンズの重さの2〜3倍程度余裕を持たせたモデルを選ぶことをおすすめします。
三脚の重さも要チェックです。
重たい三脚は、安定感がありますが、持ち運ぶ際は苦労してしまいます。
三脚に固定するカメラやカメラに取りつけるレンズの重さに合わせて、できるだけ持ち運びしやすい三脚を選んでおくとよいでしょう。
素材がカーボンかアルミで値段も耐久性も異なる
カメラの三脚に使われる素材は「カーボン」「アルミ」と、2種類のものがあります。
以下に、2種類の素材の特徴をまとめました。
2種類の素材の特徴を把握した上で、ご自身のニーズに合った三脚を選ぶようにしましょう。
軽さや耐久性を重視するなら、カーボン製の三脚がおすすめです。
ただし、アルミ製の三脚より高価なので、予算を考えて決めていく必要があります。
アルミ製の三脚はカーボン製の三脚と比べて重たく、安価で手に入れやすいのが特徴です。
撮影機材を持ち運ぶことが少ない方や初めて三脚を使う方に適した三脚といえます。
カメラの三脚に使われる素材 |
特徴 |
カーボン |
|
アルミ |
|
使用用途に合わせた三脚のサイズ
カメラの三脚の高さもチェックしましょう。
カメラの三脚を伸ばしたときに、自分の目線に合っている高さのモデルでないと、使いにくくなってしまいます。
カメラの三脚を選ぶ際は、身長も考慮して、使いやすい三脚を選んでいきましょう。
植物など低い位置にある被写体を撮影する場合は、脚の高さを低く調整できる三脚を選ぶことをおすすめします。
カメラの三脚の段数も重要なポイントです。
カメラの三脚は主に3段と4段の三脚に分かれます。
安定性が高いのは3段の三脚ですが、縮めたときのサイズ感は、4段のほうがコンパクトになります。
使用用途に合った三脚を選ぶためにも、高さや段数も事前にチェックしておきましょう。
カメラの固定方法が種類によって異なる
カメラの三脚は種類によってカメラの固定方法が異なります。
カメラの固定方法には、「ネジ式」「クイックシュー式」と呼ばれる2つの方法があります。
ネジ式は、ネジを使ってカメラを雲台に取りつける方法です。
カメラを雲台にしっかり取りつけることができるメリットを持っていますが、取りつける際に時間がかかってしまうデメリットも持っています。
一方のクイックシュー式は、カメラの底面にクイックシュー(プレートのようなアクセサリー)を取りつけてから、カメラを三脚に固定する方法となっています。
ネジで固定する方法と違って、手間がかからず、スムーズにカメラの取りつけがおこなえるため、カメラの三脚を使う頻度が多い場合に適した固定方法といえるでしょう。
ただし、クイックシュー式は、クイックシューをなくしたり、自宅に忘れてきたりすると、三脚が使えなくなってしまうので、注意しなければなりません。
カメラの三脚を選ぶ際は、ネジ式とクイックシュー式のメリット・デメリットを理解した上で、ご自身にとって扱いやすい三脚を選ぶようにしましょう。
三脚の固定方法もチェック
カメラの三脚は、脚を固定する方法がモデルによって違ってきます。
現在販売されているカメラの三脚は、主に「ナット式」「レバー式」と、2種類の固定方法が採用されています。
最適のモデルを見つけるためにも、2種類の固定方法をしっかりチェックしておきましょう。
ナット式
引用:Amazon(Velbon(ベルボン) カーボン三脚 Geo Carmagne N645 III)
ナット式は、ナットがついていて、ナットを回すことで、三脚の脚の長さを調整します。
手で締め具合を確かめられますが、パッと見ただけでは、固定されているか判断ができません。
一方で、でっぱりが少なく、収納しやすいメリットも持っています。
レバー式
引用:Amazon(Velbon Coleman CV-3)
レバー式は、レバーを使って三脚の脚を固定します。
操作が簡単で、一目で三脚が固定されたかわかるのが特徴です。
三脚を初めて使う人でも扱いやすく作られていますが、壊れてしまった場合は、自分で直すことが難しく、メーカーや販売店に修理に出さなくてはなりません。
雲台選びも重要
雲台は、カメラの三脚に取りつけることができるアクセサリーです。
雲台は、主に「3WAY雲台」「自由雲台」「ビデオ雲台」と、3つのタイプに分かれます。
「自由雲台」は、スピーディーに構図を変更して撮影したい方におすすめです。
風景写真を撮ったり、スタジオ撮影をおこなったりする場合は「3WAY雲台」、動く被写体を撮影する場合は「ビデオ雲台」が適しています。
それぞれの特徴を確認して、カメラの三脚の使用場面に合った雲台を選んでおくようにしましょう。
雲台の種類 |
特徴 |
3WAY雲台 |
|
自由雲台 |
|
ビデオ雲台 |
|
おすすめの三脚5選!(一眼レフ対応)
それでは、カメラの三脚からおすすめのモデルを紹介していきます。
今回は、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングの三脚人気ランキングやレビュー評価を参考に、おすすめモデルを、カメラの種類ごとに5種ずつ選びました。
まずは、一眼レフカメラに対応したカメラの三脚を紹介していきます。
一眼レフカメラをお持ちの方はぜひ参考にしてみてください。
1.Manfrotto(マンフロット)|Elementトラベル三脚 スモール
(引用:Manfrotto公式サイト)
「Elementトラベル三脚 スモール 」は、コンパクトに収納できる三脚。
折りたたんだときのサイズは32cmで、バッグに収まりやすく作られています。
開脚角度を3段階調節することも可能で、さまざまな場所に設置して撮影をおこなえます。
参考価格(税込) |
14,400円(引用:Manfrotto公式サイト) 11,000円(引用:Amazon) 13,350円(引用:楽天市場) |
耐荷重 |
4kg |
本体重量 |
1150g |
雲台 |
自由雲台 |
全伸高 |
143cm (センターポールを伸ばさない状態:127.5cm) |
縮長 |
32cm |
素材 |
アルミ |
脚の固定方法 |
– |
2.K&F Concept|カメラ三脚|TM2515M1
(引用:K&F Concept 公式サイト)
「TM2515M1」は、自由雲台を搭載している三脚です。
360度回転が可能で、パノラマ撮影がしやすくなっています。
52cmから171cmまで高さ調整できるため、あらゆる角度からの撮影を楽しめます。
参考価格(税込) |
10,680円(引用:楽天市場) |
耐荷重 |
10kg |
本体重量 |
1500g |
雲台 |
自由雲台 |
全高 |
171cm |
縮長 |
42cm |
素材 |
アルミ |
脚の固定方法 |
ナットロック式 |
3.UBeesize|170cm 三脚
(引用:Amazon)
UBeesizeから販売された、170cmまで高さ調整可能なモデル。
一眼レフカメラだけでなく、スマホとタブレットにも対応しています。
3WAY雲台がついているのも特徴の一つ。
上下反転や横撮り縦撮りなど、自分好みの撮影方法で撮影できます。
参考価格(税込) |
4,399円(引用:Amazon) 8,082円(引用:Yahoo!ショッピング) |
耐荷重 |
5.5kg |
本体重量 |
1390g |
雲台 |
3WAY雲台 |
全高 |
170.9cm(4段階状態) |
縮長 |
51cm |
素材 |
アルミ |
脚の固定方法 |
– |
4.K&F Concept|K234A7+BH-28L+延長アーム
(引用:Amazon)
K&F Conceptの30cm水平アームつきの三脚。
撮影シーンに合わせて、高さや角度の調整が可能です。
取り外し式の延長ポールがついていて、高さ231cmまで伸ばせるため、ハイアングルからの撮影もしやすくなっています。
参考価格(税込) |
11,799円(引用:Amazon) 13,849円(引用:Yahoo!ショッピング) |
耐荷重 |
10kg |
本体重量 |
– |
雲台 |
360°自由雲台 |
全高 |
231cm |
縮長 |
50cm |
素材 |
アルミ |
脚の固定方法 |
– |
5.Leofoto(レオフォト)|LS-323C カーボン三脚
(引用:株式会社ワイドトレード公式サイト)
「LS-323C」は、カーボン製の三脚。
強度があり、安定感のある撮影がおこなえます。
持ち運びに便利なスマートな設計になっています。
参考価格(税込) |
31,680円(引用:Amazon/Yahoo!ショッピング) 35,200円(引用:楽天市場) |
耐荷重 |
20kg |
本体重量 |
1520g |
雲台 |
– |
全高 |
184cm |
縮長 |
65cm |
素材 |
カーボン |
脚の固定方法 |
– |
おすすめの三脚5選!(ミラーレス一眼対応)
続いてミラーレス一眼カメラに対応した三脚からおすすめモデルを紹介していきます。
ビデオカメラやスマホにも対応している三脚や操作しやすく作られている三脚もありますので、気になる方はこちらもチェックしてみてください。
1.Manfrotto(マンフロット)|befreeアドバンス アルミニウムT三脚キット ブラック|MKBFRTA4BK-BH
(引用:Manfrotto公式サイト)
「befreeアドバンス アルミニウムT三脚キット ブラック」は、携帯性に優れた三脚。
縮長40cmとコンパクトサイズになるため、旅行先にも持っていくことができます。
一眼レフカメラやズームレンズにも対応しているモデルです。
参考価格(税込) |
34,800円(引用:Manfrotto公式サイト) |
耐荷重 |
9kg |
本体重量 |
1490g |
雲台 |
自由雲台 |
全高 |
150cm |
縮長 |
40cm |
素材 |
アルミ |
脚の固定方法 |
– |
2.サンワサプライ|DG-CAM22
(引用:サンワサプライ株式会社公式サイト)
「DG-CAM22」は、クイックシューがついている三脚。
カメラの着脱がしやすく、手持ち撮影への切り替えがスピーディーにおこなえます。
レバー式のロック機構が採用されていて、三脚の脚の長さをスムーズに調整できます。
参考価格(税込) |
|
耐荷重 |
2kg |
本体重量 |
650g |
雲台 |
3WAY雲台 |
全高 |
126.5cm(EV伸長時) |
縮長 |
– |
素材 |
アルミ |
脚の固定方法 |
レバー式 |
3.King|A-173EV
(引用:アサヌマネットショップ)
「A-173EV」は、操作性のよいモデル。
ギアハンドルつきで、エレベーターの高さ調整がしやすくなっています。
水準器も搭載されていて、水平かどうかチェックすることができます。
参考価格(税込) |
3,034円(引用:株式会社 浅沼商会公式サイト) |
推奨積載量 |
1.5kg |
本体重量 |
962g |
雲台 |
3WAY雲台(水準器つき) |
全高 |
130cm(EV含む) 104cm(EVなし) |
縮長 |
49.5cm |
素材 |
アルミ |
脚の固定方法 |
– |
4.Fotopro(フォトプロ)|DIGI-204
(引用:Amazon)
「DIGI-204」は、コンパクトデジタルカメラやビデオカメラにも対応した三脚。
レバーロック式になっているため、初心者の方でも、三脚の脚を簡単に固定できます。
カラーは、ブラック、ホワイト、ガンメタの3種類から選択可能です。
参考価格(税込) |
6,280円(引用:Yahoo!ショッピング) |
耐荷重 |
1.5kg |
本体重量 |
570g |
雲台 |
3WAY雲台 |
全高 |
120cm |
縮長 |
38cm |
素材 |
アルミ |
脚の固定方法 |
レバー式 |
5.Velbon(ベルボン)|トラベル三脚 ULTREK UT-3AR
(引用:Amazon)
「トラベル三脚 ULTREK UT-3AR」は、反転収納が可能な三脚。
雲台の裏にスペースがあり、反転時に三脚の脚がすっきり収まるように工夫されています。
ベルボン独自のロック機構を採用していて、脚の先端部分を握って回すだけで三脚の脚を固定することができます。
参考価格(税込) |
11,300円(引用:Amazon) 19,450円(引用:Yahoo!ショッピング) |
推奨積載重 |
1.5kg |
本体重量 |
786g |
雲台 |
自由雲台 |
全高 |
135.5cm(EV含む) 118.2cm(EVなし) |
縮長 |
29.5cm |
素材 |
アルミ |
脚の固定方法 |
ウルトラロック式 |
おすすめの三脚5選!(ビデオカメラ対応)
最後に、ビデオカメラに対応した三脚からおすすめモデルを紹介していきます。
機能性が高いモデルが続々と登場します。
三脚を使って動画撮影もおこないたい方はぜひ参考にしてみてください。
1.Velbon(ベルボン)|小型ファミリービデオ三脚 4段 EX-447 ビデオ 2|EX-447V2
(引用:Velbon公式サイト)
「EX-447V2」は、オイルフリュード雲台がついている三脚。
オイルフリュード雲台は滑らかな動きを可能にした雲台で、動画撮影時に役立ちます。
付属品のBluetoothリモコンとホルダーを使えば、スマホでも撮影を楽しめます。
参考価格(税込) |
10,261円(引用:Amazon) 8,800円(引用:楽天市場) 9,690円(Yahoo!ショッピング) |
推奨積載量 |
1kg |
本体重量 |
1155g |
雲台 |
オイルフリュード雲台 |
全高 |
155cm(EV含む) 128.5cm(EVなし) |
縮長 |
48.5cm |
素材 |
アルミ |
脚の固定方法 |
レバー式 |
2.SLIK(スリック)|GX-S 7500
(引用:ケンコー・トキナー公式サイト)
「GX-S 7500」は、全高172cmの三脚。
目線より高い位置にカメラを設置できるので、運動会など人が多いイベントの撮影時に活躍します。
ステーストッパーが装備されていて、開脚幅の調整も可能です。
参考価格(税込) |
6,490円(引用:ケンコートキナー オンラインショップ公式店) |
耐荷重 |
1.5kg |
本体重量 |
1320g |
雲台 |
3WAY雲台 |
全高 |
172cm |
縮長 |
46cm |
素材 |
アルミ |
脚の固定方法 |
レバー式 |
3.HAKUBA(ハクバ)|W-312
(引用:Amazon)
「W-312」は、コンパクトデジタルカメラも取りつけられる三脚。
クイックシュー式になっていて、カメラの取りつけが簡単にできます。
室内で使用しても、床が傷つかないようにゴム製の石突がついています。
参考価格(税込) |
2,310円(引用:Amazon) 2,000円(引用:楽天市場) 5,359円(引用:Yahoo!ショッピング) |
耐荷重 |
1.1kg |
本体重量 |
730g |
雲台 |
3WAY雲台 |
全高 |
128.5cm |
縮長 |
44.5cm |
素材 |
アルミ |
脚の固定方法 |
レバー式 |
4.SLIK|GX 6400 VIDEO
(引用:ケンコー・トキナー公式サイト)
「GX 6400 VIDEO」は、ビデオ雲台が搭載された三脚。
パンハンドルつきで、雲台の向きを自在に変えることができます。
47.7cmから157.9cmまで、三脚の高さ調整が可能となっています。
参考価格(税込) |
6,700円(引用:Amazon) 11,751円(引用:Yahoo!ショッピング) |
耐荷重 |
1.5kg |
本体重量 |
1330g |
雲台 |
ビデオ雲台 |
全高 |
157.9cm |
縮長 |
50cm |
素材 |
アルミ |
脚の固定方法 |
レバー式 |
5.Libec(リーベック)|650EX
(引用:Libec公式サイト)
「650EX」は、ワンタッチレバー式の三脚。
撮影時に三脚を素早く固定できます。
三脚の安定性を高めるために、フッドパッドにはスパイクが装備されています。
参考価格(税込) |
20,200円(引用:Amazon) 28,513円(引用:Yahoo!ショッピング) |
耐荷重 |
3kg |
本体重量 |
3300g |
雲台 |
– |
全高 |
150.5cm |
縮長 |
– |
素材 |
アルミ |
脚の固定方法 |
レバー式 |
まとめ
今回は、カメラの三脚を選ぶ際に注目すべきポイントを解説し、おすすめの三脚も紹介しました。
最後に改めて、カメラの三脚を選ぶ際に注目すべきポイントを見てみましょう。
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本記事でもお伝えしたように、カメラの三脚を使うことで、撮影の幅が広がります。
ぜひ上記のポイントを参考にして、ご自身にぴったりの三脚を探してみてください。
新しい三脚を手に入れて、これまでと違った写真や動画を撮っていきましょう。